闇
やっとマサムネくんを見つけたのに、またいなくなっちゃった……
紫織は再び孤独な闇の中にいた。
達也に出会って光が溢れた。
温かく、気持ち良く、安心出来る場所だった。
なのに、どうしてだろう?
明るいのに暗くて、気持ちいいのに不快で、安心してるはずなのに不安だった。
でも、達也がいるのなら一緒にいたい、もう独りぼっちは嫌だ。
紫織は嫌な事は考えないようにしていた。
そうしたら突然、政宗が現れた。
同時に光は消え、世界は闇に包まれた。
達也もいなくなり、淋しくて彼女は政宗に抱きつこうとした。
大きなその背中に乗って、この闇から連れ出してもらおう。
それなのに……
政宗もいなくなってしまった。
一瞬、彼と一緒に叔父の姿も見えた気がしたが、どちらにしろ今は独りぼっちだ。
「いやだッ、いやだよッ、アタシをひとりにしないで!
マサムネくーんッ、ボンちゃーんッ、おねーちゃーんッ、ジィジー!」
誰でもいいから会いたい、何も無い闇の中にたった独りでいるのは耐えられない。
紫織は闇の中をさまよい続けた。
「おかーさーんッ、おとーさーんッ、アキにいちゃーんッ、おじちゃーん……タツヤー!
だれか……だれか、へんじしてよー!」
いくら叫んでも、その声に答える者はいない。
もう、歩けない。
紫織はその場に座り込んだ。




