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鬼多見奇譚 参 戦慄の人造神  作者: 大河原洋
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牧田診療所 肆

 悠輝は葉空にライトの点け方を教わると、牧田夫妻に謝罪と礼を伝えてくれと明人に頼んだ。遙香の様子を見ないのかと尋ねたら、起きていたら何を言われるか判らないと、政宗を連れてそそくさと出て行ってしまった。


 梵天丸と残されてしまった明人は、取りあえず倒れている世羽以外の信者を拘束した。


 それが終わると、天城から教えられていた番号に連絡する。深夜にも関わらず相手は直ぐに出た。


「夜分恐れ入ります、南部さんですか? 天城さんからご紹介いただいた門脇です。

 ええ……はい……警察にはまだ……そうです、天城さんの計画通り……では、取材をお願いします」


 さあ、これからが正念場だ。自分は、微力かも知れないが無力ではない。験力や武力が無くても、アークソサエティと戦う方法はあるのだ。


  それじゃあ、先生にも伝えよう。


 悠輝は朝まで起こすなと言っていたが、こんな状況で寝ているわけがない。恐らく横になっているのは重症の遙香だけだ。


  遙香さんには会いたくないなぁ……


 横になっても眠ってはいないだろう。そして、この乱闘に参加出来ず、彼女の不機嫌はピークのはずだ。取りあえず、そっちは紫織を連れて戻って来る悠輝に任せよう。娘が戻れば遙香の怒りも少しは鎮まるはずだ。

   

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