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人魚裁判所
「被告を拘禁刑6ヶ月、執行猶予3年とする」
理不尽だ、こんな判決!
私は弁護士に食って掛かった。
「大丈夫、高裁で判決は覆りますよ、それまでの我慢です」
間違いだとしても一度でも私が犯罪者だと認めることになるのが我慢できない。
私は人魚。魔法使いから人になれる薬を買い、ずっと憧れていた陸の世界に遊びに行ったら、楽しむどころかそこで捕まってしまった。
罪状は公然猥褻物陳列罪。なんでも胸に貝殻を付けただけの姿で街を歩いた罪だそうだ。
「服なんて物、知らなかったんだもの!」
街を歩いている時、たくさんの人の注目を浴びて気持ちがよかった。特に男という人たちはみんなうっとりして私を見ていたのに!
「それが問題になるんですよ、人の世界では」
理不尽だ、全く理不尽!
「人の裁判所では同じ判決が出そうなので、今度は違う裁判所での裁判を希望しておきました。だから無罪になりますよ」
「違う裁判所って人魚裁判所?」
「いえ、半魚人裁判所です」




