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第10話 女吸血鬼! 最高に灰になるってやつだ!

 前回のあらすじ。

 昨晩はおたのしみでしたね。



 どうも、マサルです。

 昨日はとても有意義な1日を過ごしました。

 でも一日一善しなければ寿命が半分減るという設定を忘れていて残り4年6ヶ月になってしまったので善いことをしたいと思います。



「私は†闇の眷属†、我が声聞け」

「…………。」



 何故か家に帰ると庭に棺桶が置いてあり、なにやら声が聞こえてきました。


 きっと誰かが忘れていったのでしょう。

 落とした人が見つけやすいように陽のあたる家の前に置いてきます。



「うりいぃいいい! 灰になるぅー!」



 とても嬉しそうな声が聞こえますね! 

 善いことをすると気分がいいです!



「……けて、ぼす……けて……」



 どうせ吸血鬼かなんかだろ、このまま死なれても困るので取り敢えず家に入れてやることにしよう。






「いやー! スイマセンね! 丁度魔界みたいなところがあったので、お邪魔したら朝になっちゃってて出られなくなったんですよね!」



 家の中まで棺桶をひきずってやると、赤と黒のいかにもなゴシック服で着飾った幼く見える女が出てきた。



「なんでもいいけど夜になったら出てけよ、俺用事あるからよ」


「いやいや実はお願い事があるんですよ! 貴方は街の便利屋って言われてるマサルさんですよね!」



 それがどうした、そう言おうとしたとき彼女は目の前から消えており、いつの間にか背後に立っている。



「私しばらく眠っててお腹空いてるんですよね、困ってるんで助けてもらいます♪」



 そう言うと鋭い牙をむき出しにし、無防備な俺の首筋に噛み付き。



「ギャー!」



 そして牙が折れた。

 俺の防御力は∞だ、こうなることがわかっていたので特に抵抗しなかったが馬鹿なやつめ。



「う! おぉ……」



 マヌケ吸血鬼が目に涙を浮かべながら口元を抑えている。

 そこに窓を開け、日の光を浴びせてやるとのたうち回りながら悲鳴を上げた。



「ジョーク! ヴァンパイアジョークですって! やだなぁ、そんなに本気にしちゃって! そんなんじゃ女の子に持てないぞ♡」


「ここにニンニクあるんだが本気でぶつけてやろうか?」

「すいません。許してください」



 両手に頂き物のニンニクを握りしめ脅すと彼女は土下座をして許しを請うた。

 やはり土下座はあらゆる世界に通じるものなのかもしれない。



「…………。」

「おお、起こしちゃったか。ごめんな、ベル」



 騒ぎすぎて昼寝をしていたベルを起こしてしまったようだ。

 目をこすりながら不機嫌そうに来た彼女の頭をなでてやる。

 


「魔王様! お会いしとうございました! まおうさまー!」

「……!」



 さっきまで土下座をしていた吸血鬼の女がベルに突然抱きついてきた!



「私です! 魔王四天王リサ・ツェペリです! お力になれず申し訳ありませんでしたぁ!」

「……! ……!」


「まてまて、ベルが困ってるって、落ち着けよ!」



 魔王四天王、正直またかよという気持ちとコイツも前魔王倒されてるのに生きてんのかよと思ってしまう。



「前から聞きたかったけどお前ら何で前魔王が勇者にやられたのに生きてんの? お前で三人目だぞ?」

「それは、えーーーと、やむを得ない事情があってですね……」



 嬉しそうな顔から一転して非常に罰の悪そうに目が泳ぐリサ。



「こっそり魔王様の血を吸おうとしたらバレてお仕置きされちゃって、それでふて寝してたら勇者に倒されちゃってたんですよ、ねー」



 なんてやつだ、まさか他の四天王が倒されていないのもこんな馬鹿な理由なのか?



「魔王様! 私は反省しております! 次こそは必ずおそばにいるので我ら魔族が世を支配するために共に戦いましょう!」

「…………?」


「まだ蘇ったばかりで何もわからないみたいだぞ」



 リサが魔族のためにと熱く語りかけるがベルは何を言われてるのか全く理解ができないと小首をかしげて俺を見ている。



「あ、ああー……」



 理解されていない事を理解した彼女が見るからにその熱意が行き場をなくし萎んでいくのがわかる。



「だいたい勝手にそんなこと言われてもな、そもそもベルはヒュミルて言う奴につれて来られたんだ、そいつも四天王じゃないのか?」


「ヒュミルが!? あの男何を考えてるのやら……わかりました。いま魔王様は力を取り戻してない状況です、この私がそれを何とかしましょう! 待っていてください!」



 勝手にぶつぶつ言って勝手に使命感に燃えたのかそのままの勢いで彼女は家を飛び出した。



「うりいぃいい! 灰になっちゃうぅ!」



 そして体中から煙を上げながら帰ってきた。



「…………。」

「お前馬鹿だろ」


「血が、充分な血さえあれば……そうだわ!」



 暫く体を丸め苦痛に悶ていたかと思うと急に目を見開き叫んだ。



「そこの貴方! 魔王様の為に働くのです! まずは私に清らかな童貞の可愛い男の子をつれてきなさい!」



 俺はこの生物を外に投げ捨てた。



 魔王四天王、リサ・ツェペリ


 好みの血、AB型の可愛い少年


 前魔王がドストライクな見た目のため手を出しボコボコにされてしまった駄目なヴァンパイアだ!

 

 






 最強の男、マサル


 残り寿命、4年6ヶ月

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