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第9.5話 性癖爆発! メイドにならなきゃ何になる!

番外編になります。


 前回のあらすじ。

 エンジョイ勢にガチ勢がオラったら嫌われた。




「さーて、なにしてもらおうかなーカヤノさんよー!」

「う、あんまり酷いのは駄目よ、一応私は女神なんだし、いくらマサルが童貞だからってそう言うのを頼んだら男としてどうかと思うし、それに……」


「いや、何変な想像してるんだよ」


 

 勝手に変な事を想像して勝手に赤面してるカヤノに思わず突っ込む、いくら何でもそんな事考えるやつはいないだろう。

 いないよな?



「なぁーんだ、まあ童貞にそんな度胸ないわよね、じゃあパパパッとやて終わるやつにしてよね」



 童貞、童貞うるさいんじゃい!

 だがカヤノの意図が読めたぞ、わざと挑発してすぐ終わるような命令を誘発しようとしているんだ。

 悪いがその手には乗らない、逆に長く屈辱的な命令にしてやる!



「決めた。今日から1日お前はメイドになれ」

「……は?」


「俺が『万物創造』で作ったこのスペシャルメイド服を着て俺専属のメイドになるんだ!」

「はぁ、馬鹿馬鹿しい、だいたい口約束なんだからそんなの聞いてられな、あれ? 体が勝手に!? ちょっと! 何したのよ!」



 カヤノの意思と関係なく体が動きメイド服を持って着替えに行った。


 こうなると思って予めスキル『悪魔の契約』で約束は絶対に守らなければならないようにしておいたのだ。





「着てきたけど、これでいいの?」



 着替えて来たカヤノを見て俺は思わずガッツポーズをした。

 

 渡したメイド服はクラシカルなものでメイド服と言えばこれかミニスカだろう、ミニスカートや水着、胸元が開いている本来の用途に使えないようなメイド服も魅力的だが、もし誰かに着てもらうというシチュエーションがあるならば長いスカートで特に露出がないクラシカルタイプを俺はおすすめする。

 なぜなら次に着てもらうときに露出の少ないものから、ミニスカートタイプや胸元が開いているものを着せたときに今まで着ていたものから一変して露出が増えそれに対して羞恥の感情が芽生え、スカートの丈を気にしてうまく動けなかったりと恥ずかしがっている様子が実に素晴らしいからだ!

 

 (ここまで2秒)



「ちょっと! ニヤニヤしてないで何とか言ってよ!」


「ナイスメイド、もといその服を着るならば口のきき方がなってないな〜〜〜、俺の事は優しく慈しみを持ってご主人様と呼ぶんだな〜〜!」


「えぇ……」



 当たり前の事を言ったつもりなのだが、何やらドン引きされているような気がする。

 でもドン引きするメイドさんというのもいいものだな!



「さあ、さあ!」

「ご、ご主人様……」


「声に元気が足りなぁい!」

「ご主人様ぁ!」


「ただ大声を出せばいいもんじゃなぁい!」

「ご主人様!」


「次は優しさを持ち柔らかく言うんだ!」



 暫くカヤノに対しての完璧なご主人様の訓練が続いた。

 

 途中で買い出しから帰ってきたユリヤとベルは何かを察してすぐにどこかに行ってしまったがそんなことに目もくれず特訓は続いたのだ。

 そして



「ご主人様」

「それだあぁあぁぁーー!!」


 俺の理想する完璧なご主人様の言い方が出来たのだ!

 文字だからわからない? かわいそうな奴め!



「疲れたわ……」

「早速だが紅茶を入れてもらおうか」


「えー、かしこまりましたご主人様」



 

 


「違う」

「何か間違ってた?」


 

 カヤノが入れてくれた紅茶を一口のみ、がっかりした。

 家においてる茶葉ならもっといい色合いと香り、柔らかな味が出せるはずだ。



「紅茶の作り方を言ってみろ」

「入れ方? そんなもの沸騰したお湯に適当に茶葉入れてカップに注ぐだけでし「ちがぁああーーう!!」



「お前は紅茶の入れ方も知らんのか!?」

「だって私元、日本の神だし……」



 俺はメイドを愛するあまり自分で紅茶の入れ方をマスターし、その紅茶をメイドさんに入れてもらったシチュエーションで妄想してるのだ!

 そんな俺にこの紅茶はナンセンス! 指導が必要だ!



「ポットとカップは事前に温めておくんだ! それに完全に沸騰させるんじゃない! それとこれ以上は省略する!」



 ここは主人として模範を見せなければいけないだろう、俺はゴールデンルールと言う紅茶の入れ方に沿って実演してみせる。



「さぁ飲んでみろ」

「! これは随分違うわね」


「そうだ! いろんなことに決まりや作法があるように紅茶にもそれはある! それを守る事で最大限の効果を発揮できるのだ!」


「じゃあ何で今までニートだったの?」

「………………………………………………………」



 うるせえやい。




 

 せっかくメイドにしたものの、実際そんなにやることはなかった。

 

 そもそもメイド自体が家政婦のようなものであり、家の掃除はこまめにやっているし、茶なんてそんなに飲まない、もちろんエッチな事なんてするわけもない。

 


「ねぇ、ご主人様何かすることないの?」

「う〜ん」



 これは困った。

 せっかく今日限りの念願の俺専用メイドができたんだ! 何かすべきことすべきことすべきこと……

 

 そういえば昨日寝てなかったな。

 紅茶で腹が膨れたこともあり俺は考えているうちに眠ってしまった。



******************



なんだか柔らかい感触がする。

 すでに時刻は夕暮れの様だ、目を開くと俺はカヤノの膝を枕にして寝ていたようだ。



「あら、お目覚め? もしかして昨日寝てなかった?」

「お、おう」



 いつの間にか眠っていた俺にカヤノはわざわざソファーまで持っていき膝枕をしてくれたらしい。


 かなり王道なパターンでメイドが出来たらやってもらおうなんて思っていたが、知らぬうちにやられたとなると少し恥ずかしい気持ちがある。



「こういうの好きなんだろうなって、あたりでしょ?」


 

 夕暮れの光の中、そう言って意地悪そうに笑うカヤノを見て俺はとても素敵だな思った。



「そろそろ痺れてきたから起きてほしいんだけど」

「お、おう、ありがとな」



「じゃあそろそろ出ていった2人も戻ってくることだろうし夜ご飯の準備しちゃうわね!」



 


「カヤノさんが作るご飯は美味しいですね! 食べたこと無いのばっかりですけど凄く好きです!」


「……! ………!」

「こらこら、そんなにがっつくなよ」


「これでも和の国の女神ですからね! 和食なら私の右に出るものはいないわよ! オホホホホ!」



 カヤノが晩御飯を作り終えたくらいに二人が帰り、丁度よく食事を取った。

 面倒くさがって余り作ってくれないが彼女が作る和食はとても美味しい、異世界なので代用品ではあるが上手く食材を利用して、かなり和食に近く、懐かしさすら覚える。

 



 


「ふぅ、なんかもったいなかったかな?」



 カヤノの飯を食べた後、完全に日が落ち、寝る時間になったので自室にいる。

 考えればあんなこともこんな事も出来たなと、今更ながら後悔してしまう、でも楽しかったからいいかな?

 そう感慨にふけっていると部屋の戸をた叩く音が聞こえた。



「誰だ?」

「はぁ〜い、ご主人様寝かしつけてあげましょうか?」



 メイド服を着たままのカヤノがそう言いながら入ってきた。


 普段ならいらねぇよ! と言って追い返すだろうが、今日は何となくありがたい気分だ。



「ああ、頼むよ」

「オッケー!」



 全く、適当なやつだ。

 でも今日はいい、気持ちよく寝れそうだ。


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