第3話 鈍感男子! 嫉妬の炎は赤く燃えている!
区切りのため少し短めです。
前回のあらすじ。
いっぱい食べるからと言ってあげ過ぎると健康に悪いのでやめましょう。
「…………。」
「すまん、もう食べるものないんだ」
あまりの食べっぷりに有るだけ食べさしていたら家の中の食料を総てを喰い作らせるれてしまった。
もう食べるものがないと知ってションボリとする少女。
「そう言えば名前なんて言うんだ?」
「…………。」
名前がないのか喋れないのか、今の所彼女の事でわかっているのは食べる事が大好きだと言うだけだ。
どうしたものか、と考えていると少女がこちらに近寄り、何かを要求するようにジッと見つめてきた。
「…………。」
「な、なんだ?」
すると俺の手を口元に指をなめてきた。
かなりの量の料理を作っていたので匂いや味が染み込んでたのかもしれない。
「はは、お前は腹ぺこキャラなんだな」
「…………。」
なんだか昔近所にいた猫を思い出す。
飼ってたわけじゃないが良くご飯を上げたあと俺の手を舐めていたな、そう思うと途端に可愛らしく見えてきた。
「…………。」
ひたすら無言で舐め続ける彼女を見てなんとも不思議な気持ちになってそのまま見ている。
指先を舐め、口に含み、そのまま一気に肘関節まで………
「おぉい!!」
なにしてんだ! と慌てて腕を引き抜いた!
腕を食べそこねてションボリとした様子をしているが、腹ぺこキャラにしても限度があるだろ!
「何をしてるのかしら?」
眠りから目をさましたアリシアが怪訝そうな顔でこちらを見ていた。
「え、いやーチョット」
「…………。」
「その女の子は誰なの? みすぼらしい格好しているけど、まさか貴方」
「チガーう! 違わないけど、違うのさ!」
怪訝そうな顔から明らかな汚物を見る目になった彼女に慌てて経緯を話しなんとか誤解を解く。
「貴方って厄介事に好かれてるの?」
「まあ、否定はしないよ」
どうにか納得したアリシアが呆れたように言うが、お前も厄介ごとのうちの1つなんだがな! とは流石に言い返さなかった。
確かに俺は能力が無敵だけに、やろうと思えばどうとでも出来てしまうのでなんたかんだ引き受けてしまうのである。
「…………。」
「この子喋れないのかしら?」
「うーん、そうみたいなんだよな、その代わりあり得ないほど食べるんだがな」
なるほどね、とテーブルに散乱した食器を見て感心したように言葉を漏らす。
「食事の前にはキレイにしなきゃだめじゃない、少し待ってなさい」
そう言ってアリシアはハンカチを取り出し水にぬらして汚れた少女の顔を拭き始めた。
「可愛らしくなったわよ、貴方」
「…………。」
少し強めに拭われていたが表情をまったく変えず薄汚れていた顔が随分と綺麗になった。
優しく微笑むアリシアを見て、そのままハンカチに齧り付いた
「あ」
「おやめなさい」
「……!」
ハンカチを口にいれたところ瞬時に後頭部を叩かれ、思わず吐き出され床にペシャっと落ちる。
「淑女が、はしたないわ」
「今のはお前が悪いよ」
叩かれたことに怯えたのか急いで俺の後ろに隠れる少女、よく食べること以外に怖い人が苦手なのかもしれない。
「……まあ、いいわ、曲がりなりにも主人となったんだからしっかりと教育しなさい、彼女のためよ」
「わ、わかったよ、こら、そんなにしがみつくな」
何だか怒って見える彼女に少女が余計に怯えたのか俺にしがみついて離れなくなってしまう。
「それでは、私は用が済んだので帰らせて頂きますわ」
あのハンカチはそんなに大事なものだったのだろうか、俺達を見て余計に期限を悪くしたらしい彼女は王に渡す薬を持ってすぐ様帰ってしまった。
「こら、いい加減に離れろよ」
「…………。」
未だしがみついて離れない少女を尻目になにか嫌な予感がした俺はステータス画面をみると。
寿命-2ヶ月
女の子の気持ちに気がつけない男ってないわぁ…… (byカヤノ
「……………。」
「…………。」
あ、そういうことなのね。
最強の男、マサル
残り寿命、9年4ヶ月
命の負債、《1万年》




