第11話 遊興施設! 目指せ○○○ニーランド!
前回のあらすじ。
責任者でてこい。
もはや俺達は一言も発さずダンジョンの最下層を目指していた。
全ての汚物系トラップを意にかえさず突き進み、グロ系モンスターを踏み潰しながら進む俺達の心は一つだった。
このダンジョンを作ったやつをぶっ飛ばしてやる。
そう決意しながらひたすらに突き進んだ。
「よく来たな、我が名はアンデットマスターのブゥルド、貴様等も我がコレクションに加えてくれるわ!」
「はい! すいません、これがお宝です!」
最下層の奥に辿り着いた俺達は、待ち構えていたアンデットマスターを袋叩きにし財宝をすべて吐き出させた。
『数々の苦難を乗り越え辿り着いた。それこそが何よりの宝物だよ! おめでとう!』
「あ゛ぁ!っ」
「ッーー!」
「ガアアあぁa!!!」
「すいません! 許してください! 雇われなんです! あっしはなにもしらないんです!」
無駄に豪華な宝箱から出てきたのは複雑な暗号文であり。
それを解き明かしたとき、俺達は言葉を忘れた獣になりもう一度ブゥルドを袋叩きにした。
「どこだ! ここを作ったやつはどこにいる!」
「それは……あっしは雇われなんで、ちょっとわかんないかなーーって」
元々死んでるせいか、耐久力の高いアンデットマスターはいくらボコボコにされようと中々口を割らなかった。
「……………。」 ガリガリガリ
「……………。」 ガリガリガリ
「……………。」 ガリガリガリ
「すいません! 吐きます! この下にいます!」
しかし全員で取り押さえ、指先からヤスリで削り取ってやると大人しく居場所を吐いた。
だがどこにも下に行く道は見つからず、ダンジョンの理のせいで転移もできない。
ブゥルドも流石にそこまでは教えられていないと、体の半分を削り取られた状態で言った。
「すいません。ちょっと後ろ向いててくれますか?」
苛立ちが最高潮に達したとき、ユリヤは弱体化の指輪を外しながらそう言った。
俺は大人しく後ろを向き『万物創造』で弾け飛ぶであろう換えの服を用意しておいた。
「『肉体強化』! ヤァっ!!」
ユリヤは元の鋼のボディに更に強化魔法をかけて力技でダンジョンの床をブチ砕いた。
カヤノに換えの服を渡してもらい、弱体化の指輪をつけたユリヤ達と砕いた床からさらに下に降り立つ。
そこには銀髪の長い髪をながし、派手な紫のスーツを身にまとった悪魔のようなおとこがいた。
「よぉうこそぉ! 吾輩の作ったダンジョンに! 君達がはじ「死ねぇ!」
大袈裟な態度で迎えて来たダンジョン製作者目掛けて俺は容赦なくドロップキックを喰らわせた。
本気でやったはずたが頭が壁にめり込む程度ですんだらしく、このダンジョンの力が強いことが伺える。
「よし、帰るか」
「待ってください! 吾輩のダンジョンはどうでしたかな! 最高でしたでしょう!」
今度はカヤノがドロップキックを喰らわせた。
「最低の間違いよクソ悪魔!」
「何が悪かったというのですか!」
「…………。」
「やめとけ」
自分の何が悪いのかわからない。
そう言いたげな悪魔の態度に今度はユリヤが指輪を外そうとして俺は止めさせた。
「まず汚い、気持悪いし不快な金にならないモンスターばっかり、しかも、宝が1つもないし……もう一回蹴り飛ばしていいか?」
思い出したらもう一回蹴りたくなった。
何やら胸ポケットからメモを取り出しふんふんと書き込む銀髪の悪魔、どうやら本人はわかっていないらしい。
「吾輩はこれが最高と思ったのだが……人間共は少々感性が可笑しいらしいな、無理もないか(笑)」
今度は全員でしばき倒し、何が目的なのか、そして宝をよこせと言うと、ここはどうやらアトラクションのつもりで作ったらしいとのこと。
「みなに楽しんでもらいたかったのだがな、どうも吾輩は間違っていたようだ。どうりで誰もたどり着かないわけよ」
「ほんと悪魔ってろくでもないわね、コイツらって死なないから封印して帰らない?」
どうもコイツからは悪意を感じ取れない、むしろ喜んでもらおうとしていたフシさえある。
こいつの願いをかなえればもしかしたら寿命を伸ばすことができるかもしれない。
力になれるかもしれないぞ、と俺は悪魔に語りかけた。
「吾輩はここに最高のエンターテインメントを開いたつもりだったのだよ! 人間の笑顔こそ我が力、我が歓び! だのにここに来る者たちは真逆の反応をするのだよ……」
悪魔の名はアンユ、人間たちの幸福を糧にする大悪魔らしく、あまりの変わり者なため悪魔から迫害され、ただ1人楽しませるためにこのダンジョンを作ったらしい。
ただ根本が悪魔なため人間の喜ぶことがわからず、人が嫌がる嫌悪するようなものを好む性質からこんなゲテモノダンジョンを作ったのだ。
「ならば、ならば吾輩のダンジョンはどうすればいいのかを導いてはくれぬか!」
「なんでそうなるんですか……帰りましょうよぉ」
「宝がほしいといったな、なれば、このダンジョンを成功に導いてくれたならば得た収入を全て貴殿らに渡そうではないか」
「……………。」
「……………。」
「……………。」
俺はここにサトルランドを作ることを決心した。




