91.
▼魔王城の瘴気が からだを蝕む……!
魔法使い「なんかダルいんだけど……」
勇者「これどうにかならないの?」
僧侶「困りましたね……」
魔法使い「聖なる力とか使えないワケ?」
勇者「なるほど、打ち消すのか」
僧侶「効き目があればいいのですが……」
魔法使い「対魔物ぶっ殺しパワーでしょ、行けるって」
勇者「そう聞くと物騒だね」
魔法使い「物騒って、正義じゃない」
勇者「そうかもだけどさぁ」
僧侶「とにかく……やってみますね」
僧侶「――。」
勇者「僧侶ってさ……」
魔法使い「ん?」
勇者「いつの間にか、吐き気無しで力使えるようになってるよね」
魔法使い「……確かに。頑張ってるのね」
勇者「僕たちも負けてられないね」
魔法使い「そうね。マスターバスター一辺倒もこの辺にしといたら?」
勇者「これは大事な勇者の技なの!」
魔法使い「はいはい、そうですか〜」
僧侶「……。」
勇者「いま、どんな感じ?」
僧侶「もう少しです……集中して……」
僧侶「……あっ!?」
魔法使い「うわっ」
勇者「どうしたのさ」
僧侶「……失敗してしまいました」
魔法使い「聖なる力に溢れてるなら、それはそれでいいのでは?」
僧侶「いえ、あまり強いと人体にも害ですから」
勇者「怖い」
僧侶「もう一度やり直す必要がありますね、場所を変えましょう」
勇者「――あ、瘴気が立ち込めてきた」
魔法使い「澱んでるわね」
僧侶「ではもう一度――!」
勇者「おお、色が薄まっていく」
魔法使い「なんか綺麗ね」
僧侶「……。」
僧侶「……あっ」
勇者「まぶしっ!」
魔法使い「アタシの目がぁーッ‼」
僧侶「いきすぎちゃいました……」
魔法使い「これ中和滴定かなンかなの⁉」
死まで、あと10日




