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4.

戦士「まさか密林の中に遺跡があるだなんてな」


魔法使い「ニッコニコの勇者を止められないのが、このパーティの弱いところね」


勇者「この先に宝箱があるよ、絶対だよ!」


僧侶「ですが勇者様、分かれ道ですよ?」


魔法使い「ん、ここに古代文字があるわね。アンタ読める?」


僧侶「どれどれ――あ、片方は宝物庫に続いているみたいです」


戦士「じゃ、もう片方は何なんだ?」


僧侶「試練の間……いわゆるモンスターハウスですね」


魔法使い「げ。ねえ勇者、今からでも遅くないわ、引き返しましょう?」


勇者「やだ」


魔法使い「言うと思ったわよ、はあ……。で、どっちに行くの?」


戦士「俺は左だと思うぜ。直感だ」


僧侶「私は右ですかね。神聖なオーラを感じます」


魔法使い「アタシも右ね。魔道具がありそうな気がするわ」


戦士「――で、お前はどっちだと思うんだ?」


勇者「僕? うーん……」



勇者「どっちも、じゃダメ?」



僧侶「りょ、両方ですか⁉」


魔法使い「呆れた……」


戦士「はっはっは! そうだよな、どうせなら両方楽しまねぇとな!」


勇者「うん! じゃあまずは戦士の言う通り、左に行こう」


魔法使い「ちょっと、従うにしても何でコイツの意見なワケ⁉」


僧侶「魔法使い様、短気は損気ですよ」


魔法使い「なーンか納得いかないのよねーッ!」


戦士「おぉい、あまり一人で突っ走るなよー」


勇者「分かってるよーっ、三人も早くおいでーっ」


魔法使い「ったく。ねえ戦士、何でアンタそんな勇者に甘いの?」


戦士「――仮にも勇者なんだから、しっかりさせろってか?」


魔法使い「……そうは、言ってないけど」


戦士「あンくらいの子には自由にさせてやりてぇ。勇者とはいえ、な。違うか?」


魔法使い「……。」


僧侶「顔が、肯定されてますよ?」


魔法使い「ちがっ、アタシはただっ……とにかく、そんなんじゃないから!」


戦士「これが巷で噂の、チャンデレ?ってやつか?」


僧侶「違うと思いますよ」


勇者「助けてぇ―っ! こっち、部屋から魔物が溢れてるーっ‼」


魔法使い「何やってんのよバカーッ!」


僧侶「い、いま行きますからねーっ⁉」


戦士「ははっ。全く、退屈しねぇ勇者サマだぜ」

死まで、あと97日

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