24.
▼勇者たちは シルバーのかぎ を手に入れた!
勇者「あれ? 何の鍵だろう」
魔法使い「銀色の魔法錠で閉じられた扉を開けられるらしいわよ」
戦士「それなら丁度、近くにあった気がするな」
僧侶「魔物も倒しましたし、探してみましょうか!」
僧侶「『この先宝物庫』らしいですよ」
戦士「扉を見かけたのもこの辺りだったな」
勇者「! じゃあそこの鍵で決まりだねっ」
魔法使い「はしゃいでる所悪いけど、多分そう上手くはいかないわよ」
僧侶「あ、ここが宝物庫ですね」
勇者「よーし早速開錠を――あれ?」
戦士「錠が銀色じゃねぇな」
魔法使い「やっぱり。この鍵はここには使えないわね」
勇者「えぇっ⁉」
僧侶「……勇者様! こちらの部屋には使えそうですよ」
勇者「ホント⁉」
僧侶「はい! まあ扉の先は宝物庫ではないようですが」
勇者「なんだよ、意味ないじゃん……」
魔法使い「そんなことないと思うけどね」
勇者「こういうのって宝箱の部屋に入るためだけに存在してるんじゃないの!?」
戦士「それは過言だと思うぜ」
僧侶「……今ざっと開けられそうな場所を思い返してみたのですが」
勇者「どうだった? お宝部屋はある?」
僧侶「宿屋の一室、海辺の小屋、この前の街のお城の牢屋……」
戦士「酒場の裏口、カジノの休憩室……」
魔法使い「アンタ、後で話があるからね」
戦士「お、俺はただ勇者の力になろうとしただけで――⁉」
勇者「なんだぁ。宝の部屋はないのかぁ……」
魔法使い「アタシだってそうだったらいいのになって思ってるわよ」
戦士「……。」
勇者「どしたの、僕の顔を見て」
戦士「いや。てっきり俺は、宝構わず鍵を開けまくるもんだと思ってたからよ」
僧侶「――言われてみれば。勇者様、意外に興味がないのですか?」
勇者「……確かに。僕はロマンを履き違えていたのかもしれない」
魔法使い「あー、嫌な予感がしてきた」
勇者「皆。開けられる所は全部開けよう。旅路を戻ることも厭わないッ‼」
魔法使い「……バカなの?」
戦士「まあまあ。魔法でひとっ飛びだからいいじゃねぇか」
魔法使い「その魔法は誰が唱えると思ってンのよ」
僧侶「以前は進めなかった場所も進めるようになっているかもしれませんしね!」
勇者「よし! そうと決まったらまずは目の前の扉を開けよう!」
魔法使い「……。」
▼勇者は シルバーのかぎを 使った!
勇者「ワーッ⁉ モンスターハウスだーッ!!」
魔法使い「はいはい総員戦闘準備ー。こうなる気がしてたのよね」
死まで、あと77日




