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生産性至上主義はアイを知らない。  作者: のどちん
社会貢献プロジェクト:ハヅウィン編
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45/52

Log 45:烏のいない黄昏空

「みんななにたのむ〜?」

「今日ガチ楽しかったわ!カラオケしか行ってねえけどまさか6時間もいるとは思わなかった。」

「それな、俺らいすぎw」

「特にまこっちの初カラオケがマジで面白かった!」

「ね〜だから何頼む〜?」

「まじでそれをぶり返すなよ。」

「なんでよいいじゃぁん?」

「よし、また今度カラオケ行くしかねぇな。」

「だから何頼むんだよ〜!」

「また行くのか?まあいいけどさ。」

「行くしかねぇだろ!」

「みんなノリ気なんだから、まこっちちゃんと来てね?」

「…もういい…私だけ頼む…。」

「ごめんごめんて!」




◆◆◆




「本当に…やるんですか。」

「…迷ってるナァ…。」


とある商店街の一角に、不穏な空気が流れ始める。

相変わらず過疎が進む商店街に、カラスの羽数だけが増えていく。

それを象徴するかのように、

黄昏に混じるカラスの量は増えてきた。


「“彼”にメッセージするんだナァ…。」

「了解しました…。」


悪役のような不適な笑みは浮かばず、

焦燥と困惑、そして憎しみの渋顔がそこを染めた。


「…不本意極まりないナァ…。」




◆◆◆




「だからさ、やっぱりクリスマスイベントはやるべきだと思うんよ俺は。」

「真面目だなぁ篤は。俺は一旦それ忘れて楽しみたいわ。」

「本気になれや!」

「いや本気は本気だけど…。」

「ってなると名前は何になるんだろ〜?」

「…なんも思いつかない。」

「よし、まこっちが思いつかないなら却下!」

「いやなんでだよ。」

「んでも、これから先イベントはたくさんやってくるわけだろ?まじで気合い入れねぇとな!」

「その時その時で考えればよくね?」

「それじゃ遅いんだよ。イベントの計画は1ヶ月前ぐらいには組んどかないと。今回はたまたま沙羅がバカみたいな発注したからできたけど…。」

「そっかぁ、ならそろそろクリスマスのイベントも考えなきゃじゃない!」

「だからそー言ってんだろ。」

「はぁにしても今年もクリぼっちかぁ…。」

「え?あっつんがクリぼっちから抜け出すなんて考えてるんだ?」

「は?黙れよ!」

「ごめんごめんw」

「そういう雫だって回避したことないくせに!」

「一言余計なのよあんたね!」

「まあまあ…あんましょうもないことで騒ぐなよw」

「雄志、お前気になってる人とかいないのかよ?」

「なっなんだよ急に!」

「はぁん、これはいる反応だぜ。」

「な、なわけねぇだろ!」

「しょうもないなんて言うなよ、これは俺の人生の課題なんだよっ!」

「回避できる時来るといいね〜…って、ゆーちん気になってる人いるの!?」

「い、いるには…ね。」

「ええ!?俺ネタで言ったつもりだったけど!?」

「雄志のタイプなら…ネタとかが通じる系だな。」

「ま、誠まで分析すんな!」

「え〜気になるかも〜!」

「沙羅まで…。」

「おい、もう言っちゃえよ!」

「ハンバーグステーキです。」

「…あ、ありがとうございます…。」

「ごゆっくり〜。」

「おい誰だよw」

「僕だよ!」

「お前かよ!」

「…ほ、他のクラスにいるからわかんねぇよ…。」

「まじかそれはわかんねぇな…悔しいぜ。」

「なんか意外と沙羅とか気になってる人いそうじゃない?」

「えっ私!?!?」

「沙羅のタイプなら…真面目そうなのだろうな。」

「ま、誠くんまで…!」

「おっいる反応だな?」

「言っちゃえよ!」

「い、いや…その…!」

「モッツァレラチーズのピザになります〜。」

「あ、ありがとうございます…。」

「ごゆっくり〜。」

「…あの店員狙ってんだろおい!w」

「僕だよ!」

「お前かよ!」

「…で、誰なの?」

「い、言わない!」

「えー!言えよ〜!」

「ここで逃げるか…。」

「逃げるって…!そういう誠くんが一番気になってる人隠してるんじゃないの!」

「誠にいるわけねぇと思ったけど…満更でもなさそうだなおい!」

「い、いるわけないだろ。そんなものに時間も金も使いたくない。」

「こ、これはマジっぽいな。」

「アイスクリームになります。」

「あ、ありがとうございます…。」

「ごゆっくり〜。」

「食後はっや!誰だよ!」

「…。えっ誰?ゆーちん違う?まこっちも?沙羅も?私も違うよ?」

「俺だよ!」

「お前かよ!」

「ちょっと僕ドリンクバーいくからどけ。」

「お、おうすまん!」

「…あいつ逃げたな。」

「うん、逃げた。」

「あれは逃げてる。」

「詰めるぞ。」

「とりあえずあいつのハンバーグを一切れいただいて…。」

「おいやめとけ!w」

「代わりに俺のチキンを添える…。」

「そこは優しいのかよおいw」

「でもさ、正味どうなの?みんないる?」

「私…気になってる人は…いる。」

「………!?」

「………!?」

「………!?」

「…な、何その顔。」

「いや爆弾投下すんなよ!?」

「俺は応援するぞ?」

「でも行き詰まったら私とかに相談してね?こいつら恋愛IQ0だからね?…で誰!?」

「いや教えないけど!」

「そんなぁ…。」

「ってか恋愛IQ0だと!?ひでえな!」

「雄志と違って俺元カノいるから!」

「え、1週間で別れたあっつんの伝説の?」

「いやだまれ!」

「1週間がなんだって?」

「お、帰ってきた。…ってなにそれ。」

「?コーラを3倍に希釈したものだけど。」

「きっっっしょ!」

「あぁん?なんだって?」

「いやごめんて!」

「…てか誠、話題から逃げただろ。」

「逃げてはないけども?」

「なら、気になってる人教えろよ。」

「いねぇって。」

「…ほんとかなぁ…?」

「てかこの前のテストやばくね?」

「いや温度差えぐい!」

「でも確かにやばいよね。体育祭の2日後からテストとか頭おかしいんじゃないのって感じ!」

「まぁいつも準備しときゃ焦ることもないぞ。」

「お、お前はいいよな!」

「あ?頑張ってるだけだぞ。」

「…くそ、否定できねぇ…!」

「でさ、今回の公共のテスト範囲で店の企画思いついてさ!」

「お、いいね!」

「それが…」

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