表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/48

隘路の魚は夢を見る

「ほら、今日分の餌だよ」数粒の市販の餌を水面に落とすと、揺れながら沈むそれにわらわらと数匹の金魚が寄ってきた。大きな水槽の中の種類も性別も統一なされていない四匹の金魚だが、そのどれもが綺麗な純白で、まるで天使に見えた。水槽の大きさは申し分無い筈だが、それでも窮屈そうに見えるのは、空間の分だけ幾らでも成長する可能性を孕む金魚の性質に因った。更に大きな水槽が必要かな、と苦笑した自分の顔がガラスに反射して自分に返ってきたので、何とも言えぬ虚無感に襲われた。表情が見えたと同時に、奥の机に突っ伏す金髪が見えたので、僕は振り返った。旧友が、くーくーと寝息を立てて寝ていたのだ。彼女は今、何か夢を見ているのだろうか。それとも、激務に疲れ果てて夢見る暇も無く熟睡しているだろうか。今はそっとしておいてあげよう。立派に天使が羽ばたくには、羽休めが必要だから。

十人十色。


お読みいただきありがとうございます。

同じネームでTwitterをやっています。投稿報告の他、無益な日常や推しについて呟いています。物好きな方はフォローしてくださると嬉しいです。感想等もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ