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花詩集  作者: 葵枝燕
37/37

雛菊

あなたが

今もここにいる


そんな気がして


あなたがいつもいた場所に

目を向けてみたのだけれど


わかっていたの


もうそこに

あなたがいないことなんて


いつもいつも

気付くのが遅くて


あなたのいた

“アタリマエ”は

もうここにはないのに


無意識なその行動が

私に突き付ける現実


あなたがいた“アタリマエ”も

あなたがここにいたことも

今ではもう 過ぎ去ったことで


あなたのいた定位置に

あなたの姿は二度とない


ねえ 私の願いが届くなら


次に出逢う そのときは

あなたの命が どうか

長く長く 続きますように

ヒナギク(英名:common daisy、English daisy)

キク科ヒナギク属の花。別名、エンメイギク、チョウメイギク(長命菊)、デージー、ベリス。三月から五月にかけて、白色や桃色などの花を咲かせる。原産地は、ヨーロッパ、地中海沿岸。花言葉は、純潔、無邪気、無垢、無意識な行動、慰め。


 以上、第三十七回「雛菊」の解説でした。今回は、私の「小説家になろう」用Twitterアカウントに開設しているお題箱に寄せられたリクエストから、詩にしてみました。花言葉のひとつ「無意識な行動」重視で、別名の「チョウメイギク」も織り交ぜつつ、書きました。

 一緒に生活してきた相手を喪い、けれどその日の浅さから、まだその相手がいつもの場所にいるような気がしている——そんな感じでしょうか。

 私の中で、この作品の「あなた」は身体が弱かった、という設定で書いています。だからこそ語り手は、いなくなった相手とまた巡り逢い、また出逢えたそのときは、その相手の命が長く続くことを願っているのです。チョウメイギクという名は、丈夫でよく育つことからきているそうなので、その願いを託してみました。

 一年ほど、更新していなくてすみません。なかなかに忙しい毎日を過ごしているため、投稿する気力が湧かない所為なのです。これからも超スローペースになるかとは思いますが、ご理解いただけたら幸いです。

 最後に。リクエストをくださった方、お待たせいたしました。リクエストをくださり、ありがとうございます。

 では、今回はこの辺で。次回も読んでいただけると嬉しいです。

――――――――――

参考資料

・浜田豊著『花の名前 —由来でわかる 花屋さんの花・身近な花522種—』、婦人生活社、[二〇〇〇年]

・高橋竜次、勝山信之著『色でひける花の名前がわかる事典 花屋さんの花・身近な花522種』、成美堂出版、[二〇〇一年]

・金田初代文、金田洋一郎写真『持ち歩き! 花の事典970種 知りたい花の名前がわかる』、西東社、[二〇一五年]

・国吉純監修『想いを贈る花言葉 ちいさな花物語』、ナツメ社、二〇一七年

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