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第五話 目的地は『商業都市エルトゥス』(後編)

予定より遅れましたが投稿致します!

私達は駆け足気味でエルトゥスを目指していたが、此処、宿場町ジェラに数日程滞在することにした。流石にフェーンを出発してから、休むこと無く移動し続けた影響でフィアナは疲労困憊だった。


「うぅ……気持ち悪い……吐きそう」

「フィアナ大丈夫?」

私は宿屋のベッドに横たわったまま、動けずにいた。そんな、私の様子を見てレオナは心配そうにしていた。


正直なところ食欲は全く無いのだが、『くぅ~』と私のお腹が可愛いらしい音を奏でる。


「フィアナ、何か食べる物買ってこようか?」

「うん……お願い」

私はレオナの問い掛けに弱々しく返答した。


しばらくすると、レオナは体調不良の私を気づかって果物と温泉卵を買ってきた。


「フィアナ、温泉卵と果物どっちを先に食べる?」

「温泉卵が食べたい」

私は、温泉卵を一つレオナから受け取りゆっくりと食した。


「ねえ、フィアナ?いつから具合が悪かったの?」

「えっ……朝起きた時からだけど?」

「嘘だよね?もっと前から具合が悪かったんじゃない?フィアナのこと責める訳じゃないから正直に答えて」

「ニ、三日前から少し調子が悪かった……でも、レオナに迷惑かけたくなかったから……」

「迷惑なんかじゃないよ!フィアナ、ごめんねボクが気づかなかったばかりに……」


私の体調不良に全く気づけなかったと、レオナは悔やんでいた。そして、私自身もレオナに迷惑をかけたくない一心でそれをひた隠しにしてしまった。


「フィアナ、ちょっとごめんね」

レオナはそう言うと、私の身体の臭いを突然嗅ぎだした。

「ひゃっ、れ、レオナ……ちょ、やめっ――」

「フィアナ、少し臭うからお風呂に行こうか?」

「う、うん……そうだね……」

そういえば、私達が最後に入浴したのは三、四日前だしそりゃ臭うよね……


レオナはテキパキと自分のタオルと着替を用意した後、私のタオルと着替を用意してくれた。


「よしっ!準備出来たし行こうフィアナ」

「うん、レオナ」

私はレオナと共にお風呂に出掛けた。

「さっき、買い物してる時に温泉に入れる場所聞いてきたんだ~実はここ温泉街としても有名らしいよ」

「そうなの?って、レオナ何してるの!?」

レオナは私のことをおんぶしながら、温泉に入れる浴場へと向かった。正直、恥ずかしいからやめてほしいけど、今回だけは足取りが覚束ないから仕方ないよね。


私達が今回入浴するのは、観光客向けの大浴場で温泉以外にも食事処やマッサージなどの施設があるようだ。


「いらっしゃいませ〜何名様のご利用ですか?」

「二人です」

「どうぞ、ごゆっくり〜」


私は受付けにいた店員さんに代金を支払い、さっそく入浴することにした。


「フィアナ、バンザイして」

「自分で服を脱ぐからやめて」

「ねえ、お願い一回だけでいいからやらせて?」


レオナは有無を言わさず、私の服を強引に脱がそうとしていた。

「……わかった、一回だけだからね?」

「じゃあ――フィアナ、バンザイ〜」

レオナは喜々として私の脱がす。周りに人が居るから正直やめてほしいけど……レオナは喜んでいるようだし我慢しよう。


「フィアナ、コレ見て」

「別途料金を払うと洗濯サービスしてくれるって事?」

「多分、そうだと思う」


追加料金を払う事で洗濯をして貰えるサービスを知った、私達はお風呂上がりに早速依頼することにした。


「レオナ、どの温泉から入る?」

「ボクは、少し熱めの所に入るけど、フィアナはどうする?」

「私は、こっちのシュワシュワしてる所に入るつもりだよ」


脱衣所で私達は案内板を見ながらどの温泉に入るか話し合いしていた。ここの浴場は泉質の異なる複数の温泉に浸かる事が出来るのが人気のようだ。


私達は脱衣所から浴場へ移動する。時間帯的には、お昼を過ぎた辺りなのに多くの人で賑わっていた。


「凄く混んでるね……どうするレオナ」

「こっちの露天風呂なら入れそうだよ」

私達は人がいない露天風呂に浸かる事にした。目的地はもうすぐだし、ここら辺で今までの疲れを癒せるのは助かるよね?


程よく身体が温まった所で、私は身体を洗うつもりだった。

「ねえ、フィアナどこ行くの?」

「身体を洗うつもりだけど、何で?」

「洗ってあげるよ」

「自分で洗うよ」

「裸の付き合いをしよっ!」

「わ、わかったから、手をワキワキするのやめてね……」


私は、自分で身体を洗うつもりだったけど仕方ないのでレオナに洗ってもらう事にした。何か今日のレオナはやたらと私の世話をしようよするのは何でだろう?


私は露天風呂を出て身体を洗ってもらう事にした。改めて自分の身体とレオナの身体を見比べる。何度、見ても自分の身体は凹凸が存在しない身体付きなのに対し、レオナの身体はメリハリのある年相応の身体付きだった。


今度来るときは露天風呂以外にも入れるかな?私はそう思いながら温泉を満喫した。


温泉でリフレッシュ出来た私達は、風呂上がりに早速洗濯サービスを利用する。その間、私達は温泉を使用した名物料理を食べる事にした。


私達は食事処へと移動した。最初にどの料理を注文しようか迷っていると、店員さんが私達の元へやって来た。


「こちらのメニューがオススメですよ~」

店員さんオススメのメニューは季節の野菜を使った鍋料理だった。

「じゃあ、店員さんオススメを注文します!それと蒸し鶏もお願いします」

「かしこまりました~」

注文を聞いた店員さんは厨房へと消えていった。


しばらくすると、店員さんオススメの鍋料理と蒸し鶏が私達のテーブルに運ばれてきた。


私達は会話など無しに黙々と鍋料理と蒸し鶏を堪能した。

鍋料理自体はシンプルな味わいだけど、野菜の甘さや旨みを存分に味わう事が出来た。蒸し鶏も余計な脂が一切無く非常に食べやすかった。


名物料理を堪能した後、私達はマッサージを受ける事にした。温泉で身体の疲れはある程度取れたけど、筋肉の疲労を和らげる目的でマッサージを受けたくなった。


温泉に入り名物料理を堪能し、マッサージを受けた後、私達は洗濯物を受け取り宿屋へ帰る事にした。翌日も別の浴場に向かい、宿場町の温泉を堪能した私達は目的地へと旅立つ。


体調が万全になった私達はエルトゥス行きの馬車に偶然乗り込む事が出来た。馬車に揺られること約一日と十四時間後、私達は目的地エルトゥスに到着する。


私達を先ず出迎えたのは、堅牢な城壁と屈強な衛兵だった。街に入る前に荷物検査を受けた、その後、衛兵によるボディーチェックを経てようやくエルトゥスに入る事が出来た。


フィアナは新天地エルトゥスへとやって来た、果たしてフィアナには今後どのようなトラブルが待っているのだろうか?

























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