↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/8

敗北と転生

「油断するな!まだまだ来るぞ!」

俺の掛け声と同時に俺達の周囲を中位飛行獣(スカイドラゴン)が囲んだ。

「なに!?中位飛行獣(スカイドラゴン)は一つの国に数体いれば相当というぐらいの希少種だぞ!何故こんな所に数十体も居るんだ!」

ドダックが目の前の光景を目にして叫ぶ。 それも無理も無いだろう。

ドダックが言った様に、中位飛行獣(スカイドラゴン)なんて一つの国に数体いれば相当なのだ。

それに、一個体だけでもかなり強力で、それを数十体相手にするなんて自殺行為に等しかった。

「クッ、こうなったら玉砕覚悟で行くぞ!」

「ッ、解りました!」

「やるしか無いか!」

そうして俺達はそれぞれの最も強い攻撃を打ち出した。

「消し飛べ!素子爆破(エネルギー・プロスト)ッ!!!」

「いかなる攻撃もこの壁の前には全て無駄です!!

属性強化障壁(ギガ・レベレクト)!」

「私達の強さを教えてあげるわ!!聖強魔絶結界(ギガ・ホレルド)!!」

「一撃で仕留めてやるよ!!!秘技、魔族絶斬!!」

俺達の最大の技を放ち、周りを囲んでいた中位飛行獣(スカイドラゴン)共はなす術なく消えて行った。

「何とか倒せましたね...」

「ああ、だがしかし魔力の殆どを消費してしまった」

「まあ、良いじゃねーかよ、魔物共も倒せたし」

「そうだな。さーて、帰って報告しに行くぞ」

そうして俺達が国へと帰ろうとした時だった。

「その程度の雑魚に殆ど力を使い果たすとは、期待外れだ」

突如興味を失った様な声が響き渡り、勇者パーティ全員がその声がする方へ視線を向けた。

それは、俺達が討伐する目標、魔王であった。

その左右には中位飛行獣(スカイドラゴン)の更に上位存在、上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)を並べていた普通、上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)は百年に一度程度しか現れ無いと言われており、上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)が現れた国は一日で滅ぶと言われている。

「上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)二体程度なら一人でも一瞬で殺せると思っていたが、貧弱な人間ではその程度が限界か」

そう言い、魔王が片手を上げると上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)が一斉に此方へ牙を向けた。

「捕食はするなよ、死体が無いと無駄にしつこい人間共を降伏させられ無いからな」

「クソッ!止めろーー」

「やれ」

そう魔王が言うと、上位飛行獣(グレートスカイドラゴン)達は俺達の体を一瞬にして凍らせた。

そうして、俺達の視点が暗闇に包まれる。

何とか、何とか出来ないのか?

俺達は、俺達は魔王に向かって立つ事すらも出来無いのか?

クソッ、探せ、この状況を少しでもマシに出来る方法を!

確か、俺が昔師匠に最終手段として自我転生(ライフテレポート)と言うのを教えて貰っていたはずだ。

それを使えば、今魔王を倒せなくても、いつかは倒せるかも知れない。

だがしかし、この少ない魔力で仲間達全員を巻き込めるか?

もう良い!どっちにしろ今成功させなかったら後は無いんだ!

余計な事を考えるな!やる!やってやるさ!

俺は出無い声を出し、魔力を振り絞った。

「自我転生(ライフテレポート)!」

そして俺の視点が暗転し、俺の意識は途切れて行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。