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「いや〜朝から元気ですね、聖恵さんは。」


私の悲鳴を元気という一言で軽く片付けた、隣で爽やかに微笑む人を見て、私は混乱を隠せずに真っ青になった顔を見られないよう、枕に顔を沈めた。


「ちょっちょっ!」


ちょっと待てー!枕を抱きしめながら、私は昨夜のことを必死に思いだそうとした。


あ〜マズイ。このお色気ムンムンの人、名前何だっけ?


頭痛に悩まされながらも、昨夜の出来事を私はたんたんと思い出す。


あの夜はまず、潤也と別れて〜それから巧ちゃんトコに飲みに行って〜そしたらイケメンの北斗さんと出会って〜。


「…そだ!北斗さんだ!」


枕越しに呟いた小さな声に北斗さんは気づいたようで、枕を私から引き剥がした。


「やっと思い出した?」


急に枕を取られた私は、少しムッとした気持ちになったが、そこで目に入ってきたのは、さっきの微笑みとは違う、まるでイタズラが成功した子供が浮かべるような、やんちゃな笑顔をした北斗さんだった。


そりゃ〜思い出しましたとも。

でも、なんで私は下着姿で、北斗さんもそうなんですかね?


実はさっきからずっと気になっていたことだったが、それは聞いたらいけないような…もしかしたら最悪の展開が待っている気がしたので、躊躇いながらも聞けないでいたことだった。



しかしその不安は顔に出てしまっていたようで。


私を再び抱きしめた北斗さんは私の耳元に溜息混じりのとんでもない爆弾を落とした。


「昨日はホントに、すごかったね。」









⁈⁈⁈











な、ナニ?ナニ⁈何がですかーーー⁈





私がアワアワと、え?とかへ?とか呟けば、それが面白いのか、北斗さんはクスリと笑ってから無言でドアの方へと指さした。




するとそこには乱れた洋服がクシャクシャになって落ちていて。


あーオマケに大好きなピ◯チュウの靴下までぇ!しかも何故か片方だけしか見えない。もう一足どこいった〜!




「聖恵さん、人のベットで寝るの初めてって言ってたけど。あんなに勢いよく俺のベットに入った子は久しぶりだったな。」



ガーーーーン。



私は、ハンマーで頭を叩かれたような、二日酔いをさらに酷くさせるような話しを聞いて、その場で消えてなくなりたいと思った。


まさか、自分から北斗さんに迫ったの?全く…今までチューも経験したことないのに?



私の顔はどんどんと顔色を失っていき、北斗さんは大丈夫?とその百面相の私の様子を面白そうに観察している。



「アレ?ホントに何も覚えてない?それに、もう契約も済んだし、これで聖恵さんの望みのモノは手に入ったよ」



「へ?望みのモノ?」


私は北斗さんに迫った挙句、なんか欲しいモノでも要求してたの?


記憶がない間に、自分がとった行動がすごすぎて、私はもう何から突っ込んだらいいのか分からない。



「昨日あんなに欲しいって言ってたからそこはきちんと覚えてると思ったんだけどな。」


北斗さんは少し困ったように笑うと、私の額にかかった髪の毛をかきあげる。


「これが契約の証。」


そうして私の額にそっと北斗さんがキスをすると、額にジュッとした音と共に星のマークが現れる。



「最高の彼氏が欲しかったんでしょ?」




「…………へ?」




「今日から俺が聖恵さんの彼氏だよ。」


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