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「彼氏?????」


耳を疑うとはこういう時に使う言葉なのか。


私はやっと言葉を覚えたオウムのように、何度も同じ言葉を呟く。


「そう。キミが俺の彼女。」


それでも反応できずポカンとしていれば、北斗さんが額にある星のマークを優しくなでる。


「そして、この星のマークは俺が契約した人にでる印でね、このマークのある内は聖恵さんが俺の契約者の証なんだ。」



「けっ契約者?」



「えっ?昨日何度も話したよね?」


私は全く覚えていないことを免罪符に、首をブンブンと横に振った。


「そっか。じゃあいい物見せてあげようか。」



そう言って突然指をパチンと鳴らした北斗さんは光輝く黄金の丸まった用紙を空中に出現させた。



「なっ!なんですかコレ?!中に浮いてるし…ま、魔法?まさかの魔法?」



私が驚きながらもその紙に触れようとすると、私の指はバチっとした音と共に紙に弾かれた。


ガードの固い紙に驚きつつも、興奮気味に北斗さんを見上げてしまう。



「北斗さん魔法使いだったんですか?」



目の前にあるのに、触れられないもどかしさに耐えられず、再度触れようと上半身を起こしたが、そこで後ろから回ってきた腕にギュッと抱きしめられて、その手は空を掴むことしかできない。



背中に当たる筋肉質の温かい体温を急に感じて、私は息が止まりそうなくらいドキドキした。



「魔法使い?そんなに可愛いモノじゃないよ。ホント、なんで大事な事覚えてないの?」


北斗さんはクスリと笑うと、私を後ろから覗き込む。


「あぁ。でももういいか。もう印はあげたから…聖恵さんは俺の契約者兼彼女だし。これでいろいろ理由付けずに必要なモン貰えそうだし。」


そう言ってニヤリと笑った北斗さんは、私を片腕で抱きしめたまま、もう片方の腕を少し上げて黄金の紙に触れた。



すると、紙は一人でに丸まった身体をピンと伸ばし、輝きを失うと私の手元にヒラリと落ちてきた。


大人しくなったその紙をよく見れば、赤い文字のようなものが書いてあるようだ。


ん?アレ?なんかコレ私の名前が書いてないでしょうか?



私がまさにコレは?と聞こうとした時だった。


北斗さんが紙に書いてある私の名前を指差してよく見てと呟く。


「これは悪魔との契約書。ここには、悪魔の名前とその契約者の名前が刻まれている。」



「へ?」



「契約内容は俺が聖恵さんの彼氏になること。で、本当なら契約する時に契約者の一番大切なモノを貰ったり、代わりの生贄を貰ったりするんだけど、聖恵さんはタダで俺と契約したから特別に月々の返済形式にしました。」






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