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「ん〜。ぁあ、熱い!」


なんだか熱くて寝苦しさを感じた私は、寝ぼけながらもいつもベットヘッドに置いている水を取ろうと仰向けの状態で片手だけを頭の上の方へと伸ばした。


しかし、どうした訳か。


「ん?アレ?なんだコレ?」


なんだか私はモジャモジャとした堅い毛のようなものに触れてしまったようだ。


「ん?」


もっと下の方かな?と思いそれから徐々に手を下へと滑らせれば、今度は生温かくて、柔らかい物に指をペロッと舐められた。


「ヒィイッッ!」


突然指に走った衝撃に目が覚めた私は、そこでやっと自分がしでかしてしまった失態に気付く。


最初に視界に入って来たのは、自分の部屋の天井と異なるクリームがかった色の天井。


そして、熱くて寝苦しく感じていた毛布は、女の自分とは違う、引き締まった筋肉質の硬い腕の中にいたからで…。


まさかと思い、恐る恐る顔をゆっくりと上げてみれば。


「…おはよう。」


そこには気怠げで、大人の色気を匂わせる男が私に優しく微笑んでいた。


「ギャーーーーーーー‼‼‼」




その日の朝、私のお粗末な悲鳴は3件先のお宅にまで聞こえたらしい。

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