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鹿乃子の日常奇譚  作者: みゆki
星暦二千百十一年三月
117/252

三月五日 白ウサギ

六十六日目 四分の一です

 星暦二千百十一年三月五日 土曜日


 お早うございます。


 (あた)り一面に、波打ち(ぎわ)のトドがですね…


 部屋の温度、高かったのかな。ほぼほぼ()(とん)を掛けておりませんな。


 肌寒さは感じないし、風邪(かぜ)を引く事はないだろう。


 とりあえず、日課のランニング。


 アルファとミュウ、ユリカも起きてきて一緒にトレーニング。


 わたしは今日は、五Gの負荷で。


 距離は五十キロほどの予定。


 結果、アルファは危なげなく、ユリカは息が荒く、ミュウのコースアウトは一回でした。


 ユリカ、今日は、サイキック系の能力だけで走りきったそうです。


 ミュウは、目の前を(うさぎ)が横切ったのに慌てて、道路脇のレストランに突っ込んでました。


鹿乃子(かのこ)…さぁ…力…を…押さえる…方向で…訓練した…方が…良くない…かな?」


 ユリカがあえぎながら(のたま)った。


 そろそろ、そっちに切り換えた方が良いのかなぁ。


 自室で、汗を流し、着替えて大広間へ戻る。


 (すみ)っこで転がされてる数人以外は、みんな起床したらしい。


 現在、ウイーと、白い毛玉の二体が(はい)(ぜん)作業の真っ最中。


 兎か? 白ウサギなのか?


 (これ)は、昨日注文した[ハウスキーパー]さんなのか?


 納品、(みよう)に速くない?


 白ウサギさん、わたしの前までやってきて、ぺこりと一礼した後宣った。


「ウイー タイプ ホームマネージャー シサク ニゴウキ デス。ツバイ ト オヨビ クダサイ」


 ウイー、試製品の試作一号(マスター)機に格上げされちゃった模様。


 此は、お祝いか? 昇格祝いをしろという事なのかな?


 ツバイの(しゆう)(にん)と合わせて、()()()()、お祝い会を開きましょう!


「カノコサン。モリアガッテ イルトコ ワルインダガ、マズハ チョウショク ヲ トッテ クレロ?」


 一人、(こう)(ふん)していたら、ウイーに注意されちゃいました。


 ごめんなさい。


 席について、ユリカとミュウ、アルファを待つ。


 クラスメイトも(あら)(かた)準備完了してスタンバイ中。


 一部、就寝中。起きろ!


 ユリカ達も(そろ)った所で、ウイーとツバイを呼ぶ。


 んで、ユリカに先ほどの昇格の件を伝える。


「おー。それはおめでたいー。ではー、ウイーのハウスキーパーからホームマネージャーという新機種への昇格とー、ツバイの歓迎を祝いましてー。乾杯ー」


「カンパーイ」×沢山


「ウイーおめでとー」×沢山


「ツバイ、おめでとー」×沢山


「ソノヨウニ イワッテ イタダク ヨウナ コトデハ ナイ ノ デスガ…」


 くねくねとテレテレモードのウイー。


「テレテレ ノ センパイ アザトイ デスネ… アイタ! ボウリョク ハンタイデス」


 突っ込みの言葉を口にして、ウイーから良い感じのパンチを(もら)うツバイ。


 で、良い感じに騒々しい朝食に突入。


 一部、未だに就寝中。いいかげん起きろ?


 食事を終えて、後片付けを始めようとしたら、ウイーとツバイに


「ワタシ タチノ シゴト、トラナイデ」


 と言われちゃったので、お願いしますとお任せする事に。


 しかし、昨日夕方の注文で、今朝には届くって、暇なのか? 仕事が速いだけなのか? どっちだ?


「両方じゃないのかねー」


「小百合ちゃん、こっちに居る間はやる事ないしねぇ」


「だから、悪戯(いたずら)でツイッギーやウイーをあんなにしちゃったんだよね!」


 とは、ユリカ、ユリア、さつきの(げん)


「まあ、新しい商品ラインナップ出来たから、良しとするか」


「ケイちゃんは、始末書決定だけどね! わたしのお小遣いが緊急事態だよ!! 滅亡寸前なんだよ!!!」


 ユリアは半分(あきら)めなのか? さつきは、お目々が(だい)(ばく)()


 そう言えば、増設されたゲーム機、さつきが購入した事にするって言ってたな、ユリア。


 さつき、強く生きるんだよ。


 小百合はお小言から逃れるのに成功したようです。


 ケイは逃亡失敗。いや、そもそも逃げてない。(いさぎよ)い? それとも、気付いてない? いずれにしても… お仕置き確定みたい。


 騒がしい朝食を終え、みんなで()()(たく)を始める。


 ミュウから、体操服でって指定されたんですよ。


 ようやく起き出したお寝坊さん組は、一階の食堂へと連行されて朝食に。


 その間に、大部屋が休憩スペースにと()(よう)()えされたよ。


 ウイー、ツバイ、お疲れ様。


 此の後は、どんな予定なのかね。


「朝食中の五人が準備おわったら、初めに弓の使い方を覚えて(もら)う予定」


 とは、ミュウのお言葉。


 そう言えば、なばちゃんはプロ級だったよね。


「いやいや 鹿乃子ちゃん わたしの得意なのはアーチェリーですよ 和弓なんて触った事もありませんよ?」


 そうか? 原理は一緒だし、形状も構造も大して違わないじゃん。


「いやいやいや 和弓は弓の右側面に矢をつがえるから下手に放つと右に飛んじゃいますよ? 照準器もスタビライザーもないから的に()てるだけでも大変なんですよ? 弓の引き方からして違うんですよ? 根本的に大きさが段違いなんですよ? 無茶言わないで下さいな」


 詳しいな。()れだけ判ってるならやっぱ大丈夫じゃね?


「知識で知ってるだけなんですよー (かん)(べん)して下さいましー」


 涙目で抗議されました。無理なんだそうです。


 二日に、試作プログラムで一通り経験してるユリカやさつき、メグ、かおりが爆笑中。


 今、なばちゃんが言ってた全部をやらかしてたっけな。そう言えば。


 そんな感じで、色々話し込んでいたら、パジャマの(まま)、食堂に()()された五人が帰ってきた。


 着替え等を持って、化粧室へ向かう五人。


「準備してるね」


 それを見送ったミュウが、トレーニングルームへ向かった。


「わたしも手伝うわ」


 サリーが後を追う。


 お寝坊さん組の準備が終わったので、みんな揃ってトレーニングルームに移動開始。


 先ずは、VRゴーグルを装着。


「凄い…」


 どこからともなくざわめきが拡がる。


 広い(けい)(だい)と妙に立派な(ほん)殿(でん)。そして、本格的な弓道場と観客席、()()にに並んだ見物人。


 ちょっと? ミュウ? 立派すぎ立派すぎ! 全国大会イベントじゃないんだからさ。


 一般家屋ぐらいの本殿前に(しや)(じよう)(まと)()が有る程度のを想定してたんだが?


「ダメ? 神社の資料写真を参考にしたんだけど、この下の資料って言うとこんなだよ?」


 ミュウの言葉と共に景観が変わった。

四分の二へ続きます

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