監禁
次の日、沙耶は起床するがその時間はいつもよりもだいぶはやい。
体を起こし、頭に手を添える。少しばかり頭痛がするのだ。
「あいつのせいだ。夢にまで出てこなくてもいいじゃないか」
そう、有が出てきて沙耶を助ける夢を見たのだ。しかし、沙耶は当然のことながら有にたいして怒りを振り撒いていたので疲れたのだ。そのうち夢の中でさえ本気で怒ってる自分がバカらしくなって夢の中のことを考えるのをやめた。
ふと、袖をめくると痣や傷跡が複数見える。彼女は衣類で見えないところに無数の痣と傷があるのだ。いじめている連中はうまくばれないようにそういうところを狙うのだ。
「変に賢い連中だな」
そう言って布団を出た。
沙耶はさっさと支度をし、学校へ向かう。
「いたっ!?」
その途中に自転車に三回ほどぶつけられ、足が少し汚れてしまっていた。
「ふむ、今日からはハードになりそうなものだ」
そう言いながらも沙耶は余裕そうだ。
沙耶の予想は当たっていた。いきなりトイレに監禁されたのだ。今度は腕と足を布で縛って、洋式トイレに座らせてそのまま体もくくりつける。
結局沙耶は欠席扱いになり一日中放置のまま、ずっと学校に閉じ込められていた。運が悪いことに、両親は三日ほど帰ってこない。
しかも、休み時間に女子が沙耶に水をかけたり、殴ったり蹴ったりと様々な嫌がらせをしてくるのだ。いや、これはもう嫌がらせと呼べない気もするが。
そして、三日目に沙耶は解放されることになった。




