結果的に
翌日、沙耶と有は一緒に学校へと向かう。二人が教室へと着くといつもと雰囲気が違った。沙耶に対して誰も何も言わないしそれに、怯えているのだ。
「いったいなにがどうなって……」
有が不思議そうに呟いていると、一人の女子生徒が近づいてきた。その女子生徒は前日に教室ですごい暴言を言い放った生徒である。
「よう、有。私がやっておいたぜ」
「いや、誰?というか何やった?」
「まず、言いたいことをぶちまけて、一人の男子を蹴っ飛ばしてからその後にそこの女をてめえの家に連れていってあとはひたすらここの男共をぼこぼこにしてやったな」
自慢するように女子生徒は言う。よく見てみると、包帯や絆創膏してるところが所々ある。
「いや、ちょっと待て。無理だろ」
「いや、最初から少しあいつら変にビビっててな。だからさいしょに間髪いれずに三人殴って、びっくりしてる間に半数を倒す。それからは相手は結構ビビってるから案外楽だったぞ。結構反撃されて痛かったんだがな」
「で、貴様は沙織が……」
「その通り。ま、自己満足だから気にするなって」
いきなり話を切り出した沙耶の言葉を遮って女子生徒は言う。
「で、お前誰だ?」
不審そうに有が尋ねる。
「沙織に聞けよバカ」
「いや……柏木亜里だな」
有が頭の押さえながら言う。その言葉を聞いて女子生徒、柏木亜里は大きく目を見開く。
「覚えていたのか。まあ、んなこたぁいいんだが解決してんのかこれは?私はあんま解決したと見えないんだが」
亜里は沙耶へと視線を向けて言う。
「まあ、誰かはよくわからんが恐らく蛮勇引力とやらと言われている原因の一人だろう?貴様が有を助けようとして酷い目にあった。まあ、問題は解決するだろうな」
「その通り。まあ、大丈夫ならいいか。まあ、私は沙織とちょっと前に会って有がなんかしようとしてるらしいと聞いたから協力してやっただけだ」
そう言うと、亜里は沙耶と有に背を向ける。
「おい、今度は余計なことするなよ」
有が亜里に向かって言う。
「余計なって言うな。二回助けてやったんだから今度私の頼み聞けよな」
少し笑いながら亜里はそう返答すると、去っていった。




