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強さと弱さと

「いつまで寝ているんだ貴様は!」

沙耶は少女に対して怒鳴り散らす。

「ふぇ?いいじゃないですか。遊びに来てあげたのですから」

沙耶のほうを見ずに言う。

「お前が勝手に来たんだろうが!」

「というか、私を知らないとは意外ですね」

「は?どういうことだ?」

不思議そうに沙耶は尋ねる。

「あなたのような、真面目そうな人が知らないなんていじめは結構やばそうなものなのですね」

少女は答えずにそう告げる。

「だからどういうことだよ言っている!」

「で、有とはどこまでいったんですか?」

「はぁ?何を言っているんだ?」

「うん、まあいいです。でもこんなことであなたがダメになることは惜しいことなのですがね」

少女ほ独り言のように言う。

「私がそんなやわに見えるか?」

「見えますよ。近づいてきて少しの有に気を許してしまっているんですからね。自覚してはどうなんですか?」

「そんな偉そうに言われてもな。なぜお前がいじめのことを知っている?」

ムッとしたように沙耶は言う。

「少しばかり今を改善しようとは思わないんですね」

「まあな。そもそも一人ではなんもできん。弱いやつが強いやつにどうしようと何もならないものだ」

「いいえ、逆ですよ」

少女は起き上がって、沙耶のほうを向く

「なにがだ?」

「弱いからこそ強いものをいじめるんですよ。あなたの強さに恐れて彼らはあなたをいじめているのです。弱いものいじめではなくこれは強いものいじめになりそうですね」

「ほう?さっきまで私は弱いと言ったら今度は強いだと?」

「あなたが思ってるよりもあなたは弱いということですよ」

諭すように少女は言う。

「名を聞こう」

「貴様に名乗る名はない!なんちゃって」

「一発殴らせろ」

「きゃー、久城ちゃんこわーい!」

「さっさと答えろ!」

怒気を孕んだ声で沙耶は言う。

「じゃあ言っちゃいましょうか」

少女は少し真面目な態度になった。


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