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88. 完成した技術


混合剣術は上手く行っている。

最近では、戦闘中の判断もスムーズに出来ている。

そして、さらに考えた。

俺流拳も組み合わせられるのではないかと。


なにも剣だけで戦闘をする必要はないのだ。

蹴ったり殴ったりした方がいい場面もあるだろう。

と言うことで、俺流拳も混合した技術を作った。

これは、革命かも知れない。

いや、確実に革命だ。


おそらく、まだ誰も考えていない事だろう。

これは、国級剣士も夢じゃないな。

俺はステラ先生に勝ったんだから、超級剣士のはずだ。 

そして、先生は超級剣士なんだから、俺は超級剣士の中でも上の方に位置するはず。

そして、これはその上を行くわけだから、本当に国級剣士になっているに違いない。


「自由戦やるぞ。やれ〜。」


今日はA組と合同だ。

D組の皆は嬉しくなさそうだが、俺はとても嬉しい。

遂に、アルシアをボコボコにできる機会が訪れたというわけだ。

それも、身体強化なしの技術だけで。

身体強化も技術だと思うけど。


さあ、アルシアの所へ行こう。

髪が白いから目立ってわかりやすい。


「アルシア、俺とやるぞ。」


「!?はい!お願いします。」


さあ、見るがいい。

そして恐れるがいい。

完璧な技術を前に、お前は泣くことさえ許されないだろう。


レオはニヤニヤとしており、アルシアは真剣な表情でレオを警戒している。


「終わりだ、アルシア。」


ダッ


レオが身体強化をしていない割に速い速度で走る。


ガキンッ


アルシアは瞬時に剣を抜き、レオの攻撃を防ぐ。


アルシアの奴、まさか剣も扱えるのか?

魔法はどうしたんだ。

俺を舐めているようだな。


ボッ


アルシアの肩付近からファイアーボールが放たれる。


「!?」


ダンッ


レオは避けつつ、アルシアと距離を取る。


魔法って手とか構える必要ないのか!?

俺はてっきり構えたりするもんだと思っていた。

なんで他の人は構えていたんだろう。

高度な技術なのか?


ダダダダダダダダダンッ


アルシアの頭上付近から多くのファイアーボールが

放たれる。


タタタタタタタタッ


レオは華麗に避けながら距離を詰める。


アルシアの奴、そんな事をしていいのか?

他の生徒に当たってしまうのではないだろうか。

先生が対処しているのかな。


ブンッ


レオは首を狙って剣を振るが、アルシアはしゃがんで避ける。


今だ。


「わちゃー!!!」


ブンッ


レオの強烈な蹴りが空を切る。


ボンッ


「熱っ!」


アルシアは蹴りを避けた後、手からファイアーボールを放ち、見事レオに命中する。


「......」


ダンッ


見せてやる、渾身の一撃を。


レオはアルシアに詰め寄る。


「あたー!!!」


レオは剣を振る途中で剣を落とし、拳で殴りかかる。


パシッ


トン


アルシアは冷静に拳を手で防ぎ、剣をレオの首に

当てた。


「「......」」


なんて無様な敗北だ。

身体強化を使った体を普通に殴った所で、そこまでのダメージは与えられないというのに。

あと剣を落とした意味がなかった。

不意打ちになってなかった。


レオは固まり、1点を見つめた。


「...レオ様?体調が悪いのなら私が看病します。」


「悪くない。」


「...そうですか。」


ガッカリしている。

そんなに分かりやすくガッカリしないでほしい。

こっちも悲しくなってくる。

こんなつもりじゃなかったんだ。


「レオ様、もう1戦やりますか?」


「...しない。」


「分かりました。ありがとうございました。」


アルシアは一礼して、次の相手を探す。


ダンッ


「あちょー!!!」


ドンッ


レオは一気に詰め寄り、アルシアの背中を蹴る。


トン


アルシアは蹴られても動かず、すぐに振り返って剣を当てた。


「「......」」


なんてみっともないんだ。

蹴りが当たったにも関わらず、なんのダメージも

なかった。


「レオ様?」


レオは地面の1点を見つけた。


「私はもう行きますよ?」


「......」


アルシアは去っていった。


「眠いなー。」


眠いのなら寝るしかない。

俺は凄く眠いんだ。


その後、レオは地面に寝転がり、寝たふりをして時間を過ごした。


俺は図書館に来た。

最近は魔族語の本を読む必要がないのに読んでいる。

そろそろ別の本を読む時期だろう。

だが、興味のある本がない。


レオは周りを見た。


「......」


今日は例の絵の上手い男はいないみたいだ。


レオは周りを警戒しながら、奥の方へと進む。


いないな...

今日は奥の方にも生徒がパラパラといる。

なんか俺が怪しい人みたいだ。


本を手に取らなければ...

『勇者』

面白そうな本があった。


どうしよう。

絵画部へ行かなければいけないと言うのに。

本を読みたくなってしまった。

読むか...いや、絵を描きたい。

本の場所は覚えた。


ギィ


絵画部へ行くと、もうお馴染みの人達がいた。

黙々と絵を描いている。


「やあレオ。」


「レオ様!」


セルロスとアルシアがレオの方を向き、微笑む。


「やあ。」


レオはいつも通り、セルロスの近くに座って、絵を描き始める。


「なあセルロス。俺達はもう、露骨な絵を描くことが難しくなった。」


「ああ、そうだな。」


レオとセルロスは自分の描いている絵を見ながら、

こっそり話す。


「だから、よく見たら分かる人には分かる絵を描くべきだと思うんだ。」


「...なるほど。面白い。」


レオがセルロスの絵を見てみると、思いっきり裸の絵を描いていた。


ビリッ


「これはバレたら恥ずかしいもんな。」


セルロスは納得した顔で絵を破いた。


流石セルロスだ。

俺の言ってる事を分かってくれた。

分かる人には分かると言うのは、カッコいい。

より絵が特別に感じる。

工夫のしがいもあるし、今までの絵よりもいいんじゃないか?


なんなら、こっちの方が魅力的な絵になるかも知れない。

あと、普通にかっこいい絵も描きたいんだよな。

セルロスに影響され過ぎた。


「なあ、見ろ。これはどうだ?」


セルロスがニヤニヤしながら、レオの肩を叩く。


「ん〜?」


レオがセルロスの絵を覗き込む。


水たまりをまたぐ、少女の絵だ。

おやっ、なんてことだ。水たまりに少女のパンツが反射して映っているではないか。


「素晴らしい!素晴らしいよセルロス君!」


「だろ!」


こういう絵が、分かる人には分かると言う奴だ。

理解した自分を特別に思えて、とても楽しい。

だが、まだ分かりやす過ぎるな。


セルロスは眉をひそめ、腕を組む。


「...もっとだな。」


「セルロス...分かってるじゃないか。」


セルロスもまだ分かりやすいと思っていた。

どうやら、俺とセルロスの気持ちは同じのようだ。


俺とセルロスはお互いに案を出し、試行錯誤を繰り返した。












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