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69. 復活の会社


「......」


うーん、いい防具だ。

心なしか光って見える。

ボロボロの防具もカッコいいが、新品のツルツルピッカピカの防具もカッコいい。

早くつけてクエストを受けたい。

ロイやマイクに自慢したい。


「レオ様!ご飯出来ました。」


「おう!」


もぐもぐ


「美味い。」


「ありがとうごさいます。」


「リリ、ルベリア王国に引っ越しても友人と会ってくれよ。多いと思うけど、剣士体質だと思うから走ったら余裕でシドまで行けると思う。」


「分かりました。頑張ります。」


リリがやる気のようだ。

そんな頑張ることじゃないと思うのだが。

もしかして、俺が思っているより大変な事なのか?

ただリリが元気なだけだよな。


「リリは最近、走ってるか?」


「走るときもありますよ。」


じゃあ、大丈夫そうだ。

ちゃんと友達と遊んでいるようだな。

良かった。


「レオ様、今日は家を買うんですよね?」


「え?...ああ、そうだったな。」


忘れていたな。

クエストの事しか考えてなかった。

たしか、金貨45枚だったよな。

持っていかなければ。

そしてその後は、クエストだ。


流石、リリは頼りになる。

ってリリの奴、また身長伸びたんじゃないか?

まだ俺が勝っているが、もしかしたらがあるかも知れん。

まあ、俺も身長は伸びている。

当分、その危険性はないと考えていいだろう。


「リリはチビだな。」


リリが眉をひそめる。


「チビじゃないです。」


「ずっとそのままでいろよ。」


「...?はい。」


メイドより身長が小さいのは貴族だけだ。

俺は最前線で戦う男、強さをパッと見でも分からせなければならない。

大きな魔物と戦って思ったが、大きいとそれだけで強そうなんだ。

迫力が凄い。


「お気をつけて。」


「おう。」


ギィ


さて、ギルドギルド。

やはり近いというのはいいな〜。

今のうちにこの近さを味わっておかねば。


ギギッ


急に走るのを止めた。


そうだ!

家のお金を払わなければ。

危ない、リリの発言が水の泡になるところだった。

ルベリア王国に行かなければ。


ダンッ


タタタタタタタッ


力強く走り出し、身体強化を全開にして走った。


なるべく早くにクエストを受けたい。

何があるか分からないからな。


素早くシドを出て、ルベリア王国に来た。


今日は門の前で並んでいる人がいないな。

そんな日もあるんだ。


「はい!」


銀貨1枚を門番に走りながら渡した。


「え!?あっ!ちょっと!」


ふっ、慌てふためくがいい。

俺の速さにな。


「これ銅貨ですよー!!!」


「え?」


ギギッ


急停止する。


マジかよ...恥ずかしいじゃないか。

風のように渡していたのに。

これじゃあ、ただの侵入者ではないか。


「え〜っと、あれ?」


銀貨がないな。

困った。

金貨は余分に持ってきたもんな。

良かった。

備えあれば憂いなしだ。


「はい、金貨ですね。ちょっと待っていて下さい。

今、お釣りを渡します。」


「はい。」


門番が奥に行った。

そこにお金があるのだろう。

ほとんどの人は銀貨1枚ちょうどで渡すからな。

申し訳ないことをした。


「はい、お釣りです。」


「ありがとう、感謝する。」


ダッ


不動産の場所は分かっている。

昨日の今日だからな。


ギィ


「いらっしゃいませ。」


ドンッ


「これお金。」


ギィ


お金の入った袋を机に置き、シドに戻った。


「ふ〜、」


シドに帰ってきた。

これでもう安心だ。

気長にクエストを受けられるというものだ。

実はもう防具は着ている。

このままギルドに行けるということだ。


ギィ


今日のギルドは...賑わっているな。

昼前ぐらいギルドはこれぐらい人がいる。

皆がクエストを受けようとしているんだ。

一番ギルドに人がいる時じゃないか?

いや、夜が一番か。


俺みたいに朝早くに来ている人も全員が夜、ギルドに帰ってくる。

俺は早いとこ帰りたいから走って帰っているが、普通は歩いて帰るんだ。

だから、ギルドに着くのは夜になることが多い。


「レオ!」


ん?その声は...


「ロイ!マイク!」


皆がいるじゃないか。

みんなは昼前にギルドに来ていたのか。


「レオ、皆でクエスト受けようぜ。」


「いいね。」


陰キャ株式会社が始動するんだな。

このパーティーは強いぞ。

特に俺とロイが。

単独で超級の魔物を倒せるからな。

ロイも多分倒せると思う。


ロイが真剣な顔で話す。


「俺達はもうすぐ別の国に行くよ。」


「え?」


「冒険者は旅をするものだろ?だから旅をするんだ。」


「...そうか、分かった。」


まあ...そうだよな。

冒険者は世界中を回るべきだと思う。

それこそ、真の冒険者だ。

別にまた会えるしな。


マイクも真剣な顔で話す。


「僕もロイと一緒に旅に出るよ。お金もあるし。」


「ああ、頑張ってくれ。」


俺も旅をしたくなってきた。

でも俺はまだ子供だからな。

ロイやマイクと同じ年になったら旅でもしようかな。


「で、なんのクエストを受けるんだ?」


「マイクが決めてくれ。」


「ああ、上級クエストを受けよう。」


「上級!?」


上級だと!?

マイク、それだと魔物をいじめることになるんじゃないか?

俺とロイは凄く強いんだ。


「レオ、そんな顔をするな。マイクが上級を受けるんだ。なかなか無いことだぞ?」


「ああ、そうだな。」


確かに。

マイクは中級クエストが大好きで、上級なんて受けようとしないからな。

珍しい事ではある。


「これを頼みます。」


マイクが華麗に渡す。


ブラックバットの討伐 10匹 証明 右耳

難易度 上級


「はい、お気をつけて。」


またかよ!

またブラックバット。

何回やれば気がすむんだ。


「レオ、こんな顔をしないでやってくれ。マイクが

ブラックバットを克服しようとしてるんだぞ?」


マイク...まだブラックバットを克服出来てなかったのか。

でも、苦手な事を克服しようとしている姿勢は尊敬に値することだ。


「すごいぞ、マイク。」


「僕は力にならないと思うから、助けてくれよ?」


「ああ。」


「いいぜ。」


俺達はいつもの森にやって来た。

もうこの森に教頭恐怖は感じない。


「おい、あそこにゴブリンの村があるぞ。」


ロイの指さした方向を見てみるとゴブリンがウヨウヨいた。

まあ、今回はゴブリン討伐のクエストじゃない。 

命拾いしたな。


「ロイ、倒すとか言わないよな?」


マイクが心配そうに聞いた。


「ああ、もちろんだ。」


なんだその曖昧な答えは。

倒さないだろうけど。


「なあ、アイツらってキスとかするのかな?」


ロイがニヤニヤしながら質問をした。


「僕はすると思うよ。子作りとかするんだろ?じゃあキスをしていてもおかしくないと思うね。」


「キスか...いいな〜。」


羨ましいぜ。そういうのに憧れる時期なんです。


「なんだレオ、キスしたことないのか。」


「ああ、ない。」


「僕でもあるのに?」


「ああ、ない。」


「俺もあるのに?」


「ああ、ない。」


「ゴブリンもあるのに?」


「ああ、ない。」


「ブラックバットもした事あるのに?」


「...いつまで続けるんだ?」


キスもそうだが、ハグも憧れている。

もちろんその先も憧れている。

つまり、全てに憧れているんだ。

...ハグぐらいなら、リリにしてもいいかな?

いいよな?うん、いい。


リリが何かで悲しんでいる時に自然な感じでハグしようかな。

いや、それは酷い。

普通にしよう。

怒られてもいい。給料を渡した後にしようかな。

そしたら何も言えないだろ。


「あっ。ブラックバットだ。」


ロイがゴブリン村の奥を指さした。


ロイって周りを常に見ているのか?

凄い見つけれるな。


奥をみると、確かにブラックバットがいた。

ただ、10匹はいないな。

これは時間がかかる気がする。







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