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妖魔大戦  作者: 香織
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体育大会の裏事情⑦


成瀬先輩の所へ向かう途中、私達の青ブロックだけではなく、黄ブロックや緑ブロックでも同様のどよめき声があがっていた。



成瀬先輩はやはり、私のブロックだけでなく、他のブロックも蹴落として優勝したいみたいだ。……まったく、呆れてしまう。



他のブロックの様子に気を取られていると、正面にいる人とぶつかった。



「よう。二階堂。」



「……成瀬先輩。」



いつの間にか目の前には成瀬先輩がいた。



「先輩が妖怪を使って、選手に怪我をさせたんですよね。そこまでしてでも優勝して陰陽師を殺したいんですか?」



「そうだけど?ブロック長だから優勝したいってのもちょっとあるが。」



「…はあ。これだから妖魔師は陰陽師から嫌われるんですよ!ほんと、アホなんじゃないですか。」



「なっ……!だって、まじで妖魔師家系は最近危ないんだぜ!?じゃあ、お前はこれからもアイツらに絶対殺されない自信あるわけ?」



「もし、そうなったら、自分で身を守ります。」



「自信は無いんじゃねーか…。

お前はいいよな。鬼門院だから、強い妖怪出せるんだろ?俺は妖魔師の中でも底辺レベルだから、本気のアイツらと殺り合えば死ぬんだよ。」



「じゃあ、私があの3人に、成瀬先輩には手を出さないと約束してもらいますから。」



「そんな約束できたとして、信じられるかよ。」



「もし、約束が守られない自体が起きれば、私が何とかします。」



茉莉花は先輩の目をしっかりと見て言った。



先輩はしばらく黙った後、ため息をついた。



「……。ふん。じゃあ、お前のブロックが優勝してみろよ。そしたら俺もお前の話を信じるから。」



「はい……、ってもともとの約束と何も変わってないじゃないですか!」



「さーね。鬼門院の力でなんとかすれば?じゃあ、俺忙しいから。」



「え、ちょっ、、、!」



先輩は嘲笑うように私を見た後、踵を返して彼の所属である赤ブロックに戻っていった。



……はあ。鬼門院だからってなんでも出来るわけじゃないから。

私は妖怪を使って誰かを怪我させるとか、酷いことはしないし。さて、どうしたものか。









2時間後。残すは応援合戦と、ブロック対抗リレーだけだ。



これまでの成績としては、やはり先輩の赤ブロックがリードしている。しかし、他のブロックもなかなか、くらいついてはいる。



なぜ主戦力がいない状態でくらいつけているのかというと、それは他でもない、私のおかげである。



ほとんどの競技にハクを動員し、ちょこっとサポートをしてもらったのだ。



例えば、借り物競争。赤ブロック以外の選手の借り物を代わりに探してきて、選手のすぐ近くに落とす。



玉入れも赤ブロック以外の協力をしてもらった。



障害物競走は定番の飴食い競走のゾーンで飴を割と浅めの所に埋め直してもらった。



そう。まあ、(リレー競技以外)大分不正をしたのである。

しかし、赤ブロックに対して邪魔はしてないし、私達の青ブロックだけではなく、黄ブロック、緑ブロックも手助けし、応援合戦、ブロック対抗リレーの結果次第では巻き返せるレベルまで引き上げたのだ。



……事情を何も知らない妖怪がみえる人達(みやび、月城、ナギ)にはとんでもなく冷たい目をされたし、ハクからもこき使いすぎだ、と怒られたけど。



正直、罪悪感はかなりあるが、先輩の暴走を止めないと。そして次は応援合戦。審査員の評価で1位になれば優勝も見えてくる。



ふと、潤の姿をみる。予想はしてたけどかなり緊張していて、顔が強ばっていた。

……大丈夫かな。これ。

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