体育大会の裏事情④
成瀬先輩からのとんでもない提案。
陰陽師を殺す?……つまり、潤やみやび、月城を裏切るってこと?無理無理。
私は苦笑いをうかべて言う。
「嫌ですよ。それに、あの3人は陰陽師ですけど、先輩が心配するほど残酷な性格はしていないと思います。私が今生きてるのがその証拠じゃないですか。」
成瀬先輩は口をとがらせる。
「あっそ。まあいいよ。」
「………………先輩も陰陽師と敵対するの、やめた方がいいんじゃないんですか。命が惜しいなら、何もしないのが1番ですよ。」
「……それで、はい、じゃあやめます!ってなると思うか?」
「……思いませんね。」
えー、、、だったらどうすればいいんだよ!
「あー、では、今年の体育大会で私達のブロックが優勝したら、先輩は何もしない、、、とかダメですかね…。」
ええい、ダメ元じゃい!
「……。いいだろう。」
いいんかい!
「でも、どうせ俺のブロックが優勝だから。お前のブロックが負けたらこっちの邪魔すんなよ。」
「……なんでそんなに自信満々なんですか。」
「そりゃ俺がブロック長だからだ。」
「はあ。」
ブロック長とはそのブロックをまとめるリーダーのことだ。意外とすごいな、この人。
「応援団もチアも俺がみっちり指導してるし、放課後は競技に出る選手を自主練させている。」
あー。自主練という名の強制練習ね。
「……まあ、約束ですからね。成瀬先輩。」
「おう。絶対負けるわけないけどな。」
そう言いながら先輩はグラウンドの方に走り去った。
……ん?適当に言ったことだとはいえ、アホみたいな約束しちゃった?
だって私、この件に関して特に何も出来ないじゃん。




