表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖魔大戦  作者: 香織
23/101

体育大会の裏事情③


目の前には見覚えのある顔。ピアスとか髪がチャラチャラしているくせに、体操服姿なのが何ともアンバランス。



「あなた、マンションにいたチャラ男!?」



チャラ男はムッとした顔になる。



「なんだよ、その呼び方!俺は成瀬瑠偉(なるせ るい)って名前があんの。しかも、お前、制服のリボンの色からして2年だろ。俺は3年だから成瀬先輩と呼べ。」



女子の着るセーラー服のリボンは学年カラーになっている。私の学年は青色、ひとつ上は赤色、ひとつ下は緑色である。



というか学年とか、どうでもいい。

質問したいことが山ほどあるのだ。



「あのー、成瀬先輩。小野さんと何がしたいんです?小野さんは陰陽師を殺すと言ってましたが、何か得でもあるんですか?」



すると、成瀬先輩は腕組みをして、私を睨む。



「…………それよりー…この前のこと謝ってほしいなあー。」



……ああ。そういえば、ハクと協力して先輩の急所、蹴ったんだっけ。



「……。あれはー、しょうがないと思います。忠告はしましたよね?」



私も持ち前の目つきの悪い顔で先輩を睨みかえす。

先輩は私の顔を見て少し顔がひきつる。……ってちょっとそれは失礼ではないか!?



「ぐっ……!…まぁ、いいよ。

てか、お前何者なんだ!?よくよく考えたら陰の気がえげつねーし。」



今更かい!



「……えーと。妖魔師です。鬼門院って知ってます?」



「あー。妖魔師最強の家系の?」



「それ、私の中二までの名字です。」



「へー。…………ええ!?お前!めっちゃエリートじゃん!」



先輩は目を丸くして驚く。…なんか思っているより単細胞って感じだな。



「今は二階堂ですけどね。それに、妖魔師として大した実力はありませんよ。……で、そろそろ目的、教えてください。」



いい加減、さっさと差し入れに向かいたいところだ。



「……。」



先輩はちょっと黙った後に、話し始めた。



「んー。そもそも、鬼門院のお前が今の妖魔師の現状を知らないのが不思議ではあるんだけどなー。……今はな、ここ数百年の中で、陰陽師と妖魔師の関係は最悪なんだよ。」



妖怪を召喚する妖魔師と妖怪を祓う陰陽師。

相反する職業の両者はどの時代でも敵対関係にあった。しかし、どうやら、現在はもっとやばい状況らしい。



「最悪……というのは?」



「今、陰陽師の間で«妖魔師狩り»が行われているんだよ。」



「妖魔師狩り!?」



なんて物騒なワードなんだ。



「八岐大蛇復活の懸念がされる中で、危険要素は少しでも排除したいらしい。ひっそりと、でもコツコツと各地で妖魔師は消されているんだ。俺は死にたくねーから、陰陽師殺害をもくろんでる小野に協力してやってんの。」



「……ほう。陰陽師殺害は自衛のためだと。」



うーん。難しい問題だなぁ。



成瀬先輩は真面目な顔になって私に言う。



「ああ。……なんなら、お前も協力しねーか?鬼門院なんて余計に危ねぇんじゃねーの。」



「…………………………はあああ!?」



今、おっそろしい勧誘受けなかった?私。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ