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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第44章:ふたたびのアヴァロン2

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339.火花散る挑戦

リベラと分かれた後、ミュリアはロボットのもとへ向かった。


「あなたは安全装置はしっかり付けた?」


『うん。身代わり(デコイ)も持ってきた』

そう言って、ロボットは倉庫の脇に並べられている運搬ロボットを2台連れてきていた。


アヴァロン2の有線ジャックに2台の運搬ロボットを直列につなぎ、最後にロボット自身のジャックを接続した。


『じゃあ、はじめる!』

そう言うと、ロボットはアヴァロン2の検索を開始した。


先程同様、アヴァロン2を模した球体の3D映像のあちこちに赤い点が点灯し、それが少しずつ増えていく。


そして検索率が60%を超えたところで、再び敵の防壁にぶつかり検索がピタリと止まった。


「⋯ショウコリモナク、マタキタノカ?⋯」


不気味な声が聞こえると同時に、身代わりとして配置された運搬ロボットの1台目が、敵の逆ハッキングを受けた。


1台目は攻撃を限界まで引き受け、接続デバイスから激しい火花を散らした。

力が抜け、傾く体を、ミュリアが支えた。


1台目が時間を稼いだ間、2台目の運搬ロボットが別のエリアの検索へと処理を逃がした。

そして、60%で止っていた検索率が増え始めた。


2台目が検索を行っている間、ミュリアは壊れた1台目の修復をおこなった。


そしてとうとう検索率が99.9%を超え、残るは敵の潜伏している部屋だけとなった。


修理を終えた運搬ロボットを再び戦線に戻した後、検索方法を変更する。

ロボットは、自分を含めた3台で一斉に接続を仕掛けると言った。


「いくら安全装置を付けているからって、それは危険よ!」

その方針を却下しようとするミュリアだったが、ロボットも頑として折れなかった。


『大丈夫。私を信じて!』

「⋯危険だと判断したら、私が強制的に回線を切るからね!」

そこだけは譲らないミュリアだった。



『じゃあ、はじめる!』

そう言って、3台で同時に接続を試みた。


「ムッ⋯マダクルカ!」


検索を開始した途端、敵の猛烈なカウンター攻撃が襲いかかった。

前衛に配置された1台目の運搬ロボットが敵の攻撃を引き受け、あっという間に再起不能になる。

すぐさま敵は2台目に攻撃を変更する。


「もうダメ!強制切断するわ!」

身代わりを残らず攻撃され、危険を察知してケーブルを抜こうとするミュリアの手をロボットが制した.


『大丈夫!信用して!』

その直後、相手の攻撃が届き、ロボット自身の首の後ろにある安全装置が激しい火花を散らした.


「ダメよ!」

ケーブルを力任せに抜こうとするミュリアの手を、ロボットが再び強く抑えつける.


『大丈夫!』

運搬ロボット2台が自らを犠牲にして稼いでくれた時間で、ロボットの検索が爆発的な高速へと跳ね上がった。


数秒後、メイン画面に『検索完了』の文字が大きく表示された.


この結果、画面上の3Dマップは宙賊たちの現在地が一望できるだけでなく、どの部屋へ移動したかという動線までもがリアルタイムでトレースされ始めた。

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