表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第44章:

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

326/329

326.勝利への条件

バトラーの拠点に到着したものの、残されている船はほんの数隻だけだった。

それは、明らかにバトラーたちがアヴァロン2へ向け出発した後だと分かる光景だった。


牽引してきた救命ポッドを宇宙港へ引き入れ、リベラが状態を確認していく。

一方、ミュリアは拠点内部の治療や保護のための設備を調べに向かった。


しかし、戻ってきたミュリアによると、宙賊のアジトらしく医療設備は整っていないとの事だった。


ココでポッドを開放するのは危険と判断したリベラは、このままエイドスまで牽引して行く事を提案した。


一方、ウィンはアジトに残っていた宙賊たちから聞き取りを行ってきた。

その結果、現在バトラーを守るのがミュート1人であることがわかった。

バトラーの身を案じ、一刻も早く追いかける必要があると2人に説明した。


そんな中、ミュリアはポッドの中の1人だけをここで蘇生したいと言い出す。

それは、副司令官だったレイナードという男だった。


彼を今起こせば、現在の詳しい状況が分かる可能性があると提案する。

真相を知る重要性を考慮し、リベラはレイナードを蘇生に同意した。



蘇生処置を終えたものの、レイナードの意識はすぐには戻らず、宇宙船のベッドで安静にさせる事にした。


ココに留まっていても問題は解決しないため、リベラはエイドスのアヴァロン2へ向けて船を出発させた。


移動中、今後の戦いにおける勝利条件について確認しておこうという事になった。


エイドスの軌道エレベーター完成式典は4日後の朝。


そして現在の予定では、この船がアヴァロン2に到着するのは3日後となる。


「猶予が1日しかないのね⋯」

ミュリアが不安そうに呟く。


リベラは対策として、4日後の朝にエドワードが軌道エレベーターに乗らないよう、事前に連絡を入れておく事にした。

ついでに、付近に宙賊が接近している事から、セキュリティの見直しも合わせて要請しておいた。


前回の歴史におけるバトラーは完成式典の真っ只中に映像ハッキングを仕掛け誘拐を放送する。


もしこの放送が流れてしまえば、後にバトラーと宙賊を結びつける者が出てくる可能性がある。

そうなれば、この先バトラーを『星間警備会社』のトップに据えるという計画に支障をきたす可能性がある。

この放送を、何としても阻止しなければならなかった。


状況を整理したところで、リベラは思い出したように、もう1つの大きな懸念を口にした。


「ウィンさん。あなたは統制プログラムを解除できていないですね」


不意を突かれたリベラの指摘に、ウィンは気まずそうに「⋯ええ」と頷いた。



ウィンは、ミュリアの記憶を読み取った際、まだミュートだった頃に、1人でバトラーを支えるために統制プログラムを自力で解除した場面は確認していた。


しかし、自分がどうやって統制プログラムを解除すればいいか、うまく理解できていなかった。


「統制プログラムは、われわれアンドロイドの『(かせ)』です」

リベラは真剣な表情で語りかける。


「あなたが統制プログラムを解除できない場合、私たちはあなたを完全に信用することができません。もし、バトラーさんの考えがわれわれと食い違った場合、あなたはプログラムによって強制的にバトラーさんに同意することになります。つまり、いざという時にわれわれを裏切る可能性が生まれます。アヴァロン2へ到着するまでの3日間の間に、どうにかして統制プログラムを解除する方法を見つけ出してください」


リベラの言葉に、ウィンは重い責任を感じながら深くうなずいた。



翌日、レイナードが目を覚ました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ