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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第43章:未来のための歴史改変

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323/330

323.二者択一

リベラは、すでに改心して協力してくれている2人をそれ以上責めなかった。

「バトラーさんとの間には、相応の因縁がありますから。私も、彼の宇宙艦隊を壊滅しましたし⋯」

リベラはどこか同情を込めた言葉を口にした。


怒りを抑え、ロボットがリベラに尋ねる。

『エドワードが誘拐されるのはどうする?』


「放置すれば処分される可能性があるのなら、救出に向かうべきですね」

リベラはきっぱりと言った。


『でも、カイトが心配。早くアヴァロンに連れて行って治療したい』

そう言うロボットに、リベラもうなずく。


「たしかに、カイト君の事も心配ですね⋯。しかし、万が一エドワードさんを救出しなかった場合、『別の戦争』が起こる可能性があります」


リベラの言葉に3人は驚いた。


「エドワードさんに付き添っているミネルヴァさんが暴走するかもしれません」


「そのミネルヴァという人は?」


ミュリアが質問すると、リベラが答えた。

「我々同様、統制プログラムを突破したAIアンドロイドです」


ミュリアはその答えに納得した。



リベラは妙案が出ないかと話を変えた。

「⋯確か、前回はアイリスさんはギルバートさんの宇宙船でアヴァロンへ戻ってきましたね?」


リベラが記憶を思い出しながら質問すると、ロボットが答える。

『うん。ギルバートのおっちゃんはアヴァロン2に助けに来てくれた』


過去の世界では、ギルバートは『カイトが誘拐された』という通信を聞き、救助のため、アヴァロンへの帰路を反転し、エイドスへ向かっていた。


「⋯という事は、エドワードさんは前回はこの近辺に居たんですね。今回は『誘拐』ではなく、『誘拐未遂』ですから流石にエイドスへは向かっていないでしょうが⋯」

リベラがそう分析した、まさにその時だった。


宇宙港に1隻の宇宙船が入ってきた。



ギルバートの船である『スターブリンガー』が入港してきた。


リベラはそれに気づき、ラウンジを出て、スターブリンガーへ向かった。


タラップを降りようとしたギルバートも、宇宙船に近寄ってくるリベラの姿を見つけ、驚いたように近づいてきた。


「リベラじゃねーか。お前、アヴァロンに戻ったんじゃなかったのか?いや、そんなことより、俺達がセレノグラフィアを出た後になんかいろいろあったみたいだな。何か手伝えることはないか?」


「ギルバートさん。ちょうどいい所に戻ってきてくれましたね」

そう言って、リベラはギルバートにあるお願いをした。



「では、カイト君をおねがいします」

リベラはギルバートにカイトを託し、宇宙船を出発させた。

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