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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第41章:アヴァロン2の崩壊

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293.反撃ののろし

モニターには、倉庫に大量の食料や酒を持ち込み、大声で馬鹿騒ぎしている3人の宙賊たちが映っていた。


すると突然、その倉庫の電気が一斉に消えた。

モニターの映像が瞬時に暗視カメラの緑色の画面に切り替わる。


真っ暗闇の中、キョロキョロとあたりを見回す宙賊たちだが、人間の目には何も見えていない。

空間の奥でかすかに輝いているのは、緑色の非常口のマークだけだった。


「な、何が起こってる!?」

「わからねぇ!」

急な暗黒に、男たちの間に一気に不安が広がる。


その時、遠くからガチャン、ガチャン、と機械音が暗闇に響き始めた。


「な、何だ!?」

怯えた男たちは、近くに置いてあったレーザーガンを慌てて構える。


そのうちの1人が緊張のあまりトリガーを引くと、レーザーの閃光が一瞬だけ周囲を明るく照らした。


「うぉっ! あぶねーだろうが!」


別の男が、自分の近くをかすめたレーザーに抗議の声を上げる。


だが、その間にも、ガチャン、ガチャンという機械音は男たちに近づいてきていた。


アイリスたちのいる部屋のモニターには、暗視映像によってその正体がはっきりと映し出されていた。


それは、倉庫の端で待機している、人型の運搬ロボットだった。

もちろん、その操作はアイリスが行っている。


男たちのすぐ目の前まで迫ったロボットは、突如として頭部の作業ライトを最大光量で光らせた。


至近距離で急に目潰しを食らった3人は、驚きのあまり一斉にトリガーを引いた。


放たれたレーザーが運搬ロボットの頭部に直撃し、ロボットの頭が派手に吹き飛んで、床を転がった。


「あー!!」

モニターを見ていたアイリスが、悲痛な声を上げて飛び起きた。

「⋯ゆるさん!」


頭部を失った運搬ロボットは、猛烈なスピードで1人の男の後ろへと回り込んだ。

そして、ロボットアームによる鋭い手刀を、男の首元へと容赦なく叩き込む。


「ゔっ」

低い悲鳴を上げて、大男が崩れるように床へ転がった。


残りの2人も、暗闇の中で何が起きたか分からぬまま、同じように一瞬で床に叩き伏せられた。


その瞬間、倉庫の明かりが何事もなかったかのように復活した。


部屋の奥から別の運搬ロボットが静かに近寄り、気絶した男たちから手際よく武装を剥ぎ取っていく。

さらに、梱包用の頑丈なビニールで男たちをみのむしのようにぐるぐる巻きにすると、近くにあった空のコンテナへと無造作に突っ込んだ。


そしてそのコンテナは別の倉庫へと運び出されていった。


続いて、清掃ロボットがやってきて、男たちが汚した床をピカピカに掃除し、最初から誰もいなかったかのように痕跡を消し去ってしまった。


画面が別の部屋に変わるとそちらの部屋でも、同様の「処理」が行われた。


ミネルヴァのホログラムの、青い点が少しずつ、減っていっていた。


その途中。

「見つけた!」

アイリスが突然、部屋に響き渡る大きな声をあげた。

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