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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第34章:

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231/233

231.軍艦を超える豪華客船

リベラとカミーユが食堂へ戻ると、アテネとガルド夫婦が並んで休憩をしていた。


リベラは2人にカミーユを紹介した。

「こちらはカミーユさんです。新しくハーレムメンバーに加わりました。今後は佐々木様の秘書をしていただく予定です」


「私はアテネ、よろしくね。こっちの気難しそうなおじさんが旦那のガルド。人はいいから安心して話しかけてあげてね」

アテネが快活に笑い、隣に座るガルドを紹介した。


「旦那は客船の設計担当で、私は内装を担当してるの」

「よろしくお願いします。⋯アヴァロンって、客船を持ってるんですか?」


「はい」と答え、リベラはアヴァロンのホログラム映像を表示した。


正面にはカミーユ達が、入港してきた港が映っていた。

ホログラムのアヴァロンは180度くるっと回転した。

そこには巨大な客船が停泊していた。


「えっ!そんな所に船があったんですね。それもかなり大きいですね」


ガルドが、客船の話をはじめた。

「リベラ、客船の準備の話だが⋯驚いたぞ。エンジンとエネルギー炉だけの交換かと思っていたが、まさかレーザー砲まで付けるとはな。見た目はただの豪華客船なのに、中身はそのへんの軍艦には負けない船が出来上がったぞ」


その話を聞き、カミーユは驚いてリベラに問いかけた。


「えっ、それってもしかして⋯」

「はい。先ほど見てきたものと同じ、レーザー砲、スラスターエンジン、エネルギー炉を積んでいます」


リベラの説明を聞いて、アテネが楽しげに説明した。

「そう、まさにミニアヴァロンだよ。でも、そのおかげで収容可能人数がかなり減っちゃったね」


「佐々木様専用の船ですのでそこはあまり問題ではないですけどね」

アテネの説明にリベラは事もなげに返した。



「カミーユさんはなんでハーレムメンバーになれたの?」


突然のアテネの質問にカミーユは驚き、言葉をつまらせた。


「ああ、説明が足りなかったね。私もハーレムメンバーになりたかったんだけどさ、佐々木さんは手を出してくれなかったんだよ。結局このおじさんがもらってくれたから良かったけどね」


アテネから急に話をふられ、ガルドは飲んでいたコーヒーを吹き出し、咳き込んだ。

「おい、お下がりみたいな言い方をするんじゃない!」


ガルドが顔を赤くして一喝するが、アテネは気にした様子もなく笑い飛ばした。


そんな夫婦のやり取りにカミーユが少しだけ表情を緩ませていると、アテネは視線をとめ、まじまじとカミーユの顔を見た。


「それにしても、カミーユちゃんって、よく見るとすごい美人さんだね。なんでまた、そんな地味なカッコをしてるの?」


「地味?⋯えっ。いえ、これが自分の姿と言いますか、仕事に夢中になりすぎておしゃれに気を使ってきませんでした」


カミーユが困ったように説明すると、アテネは肩をすくめた。

「もったいないなぁ。磨けばいくらでも光るのに。もしお化粧をしたくなったらいつでも言ってね。私がとびきり綺麗にしてあげるから」


「ありがとうございます」

アヴァロンの人たちの優しさに、カミーユの緊張は少しずつ解けていった。

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