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宇宙船は俺の楽園~百年の眠りから目覚めた、億万長者~  作者: まいぷろ
第33章:支配者の交代と王子の帰還

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208/234

208.怪物先生

ここまでの33章のあらすじ

登場人物:佐々木(31歳、男性)、リベラ(AI、女性)、サラ(29歳、外科医、女性)、アイリス(22歳、ハッカー、女性)、ギルバート(30代、商人、男性)、グレイソン(50代、元市議会議員、男性)、バロウズ(50代、エイドスの裏の顔役、男性)、カミーユ(30歳、後方支援者、女性)

不在のホテルを狙った武装集団の襲撃は、アイリスのロボットが鎮圧した。一方、リベラは黒幕である裏の顔役バロウズの事務所へ乗り込み、見えざる攻撃で部下を全滅させ彼を屈服させた。佐々木は20億クレジットを提示して次元の違う富を見せつけ、裏社会を協力体制に引き込む。翌朝、佐々木たちは組織の「後方支援者」カミーユを拘置所から釈放させ保護。合流したギルバートは佐々木の60億近い浪費に激怒するが、リベラはギルバートに同行してきた『先生』に、街の裏社会の矯正を依頼する。

「おや、アイリスさんじゃありませんか。お元気でしたか?」

先生と呼ばれた紳士が、柔和な笑みを浮かべてアイリスに近づいた。


「はい! 先生の授業のお陰で何不自由なくお仕事をこなせてます!」


先ほどまでリラックスしていたアイリスが、見たこともないほど背筋を伸ばし、直立不動で返答した。

その声にはいつもの気怠さは微塵も感じられない。


「ふふふ、しっかり精進なさい」

「はいっ! ありがとうございます!」


先生に優しく諭され、アイリスは大きな声で返事をすると、ビシッと完璧な敬礼まで決めてみせた。


「では、さっそくお2人にはついて来ていただきたい場所があります」

リベラが先導して部屋を出ようとする。

佐々木もそれに続こうとしたが、リベラが静かに制した。


「佐々木様、少々込み入った作業になると思われますので、こちらでアイリスさんの警護を受けて待っていて下さい」


「お任せください! 佐々木様の安全は、このアイリスが命に代えても守り抜きます!」


聞かれてもいないのに、アイリスは敬礼したまま威勢よく応じた。


リベラ、ギルバート、そして先生の3人が部屋から出ていくと、扉が閉まった瞬間にアイリスは「はぁぁ⋯」と深く息を吐き出し、その場にへなへなと脱力した。


「ねぇ、アイリス。あの先生って呼ばれてる人はだれ? 初対面なんだけど」

佐々木が不思議そうに尋ねると、アイリスは怯えたような顔で佐々木を振り返った。


「鬼教官⋯」

ポツリと呟いた後、アイリスは慌てて自分の口を両手で抑えた。

そして、まるで盗聴器でも仕掛けられていないか確認するように、周囲をキョロキョロと見渡す。


「⋯そうなんだ。とても優しそうな紳士に見えたけど」


佐々木の言葉に、後ろにいたサラも深く頷く。

だが、アイリスの震えは止まらない。


「あの人はドレッドノートさんの所で、素行の悪い奴らに対して教育をする大先生。誰も先生には勝てない⋯ここの誰かを『教育』するために、先生の派遣を依頼したんだと思う⋯」


「なるほど」

佐々木とサラは感心したように顔を見合わせた。


一方で、横に座るカミーユだけは、次々と現れる規格外の登場人物たちに、いまだに何が起こっているのか理解が追いつかない様子で固まっていた。



リベラ達はバロウズの事務所に到着していた。


「先生には、ココの方たちの素行を2日で修正して頂きます」

リベラが依頼すると、バロウズが仲間を引き連れて現れた。


「おいおい、どういうことだ?」

バロウズがリベラに詰め寄る。

リベラは真っ直ぐにバロウズを見据えて宣告した。


「バロウズさん。3日後の朝、この事務所はガサ入れの対象となります」

衝撃の情報に、バロウズたちの顔色が変わった。


「あなた達の現在の状況では、一番罪の軽い方でも10年は拘束されることになります。それが嫌なら、先生の指示に従ってください」


「ふん! こんなジジイに何ができるんだよ!」

取り巻きの1人が鼻で笑うと、それを笑う声が重なる。


一瞬、先生の周りの空気が変わった。


「⋯ほう。なら試してみるかい?」


先生が先頭の若い男に詰め寄る。

半笑いで拳を握る若い男。


数分後。


バロウズ以外のメンバーは全員、床に転がって呻いていた。

先生は息一つ切らせていない。


「さて、話がまとまったところでバロウズさんよ。ココの取扱品を見せてくれ」

ギルバートが促すと、バロウズは倉庫の鍵を開けた。


中には違法麻薬の類と武器弾薬が所狭しと並んでいた。


「あー。ダメだこりゃ」

ギルバートはバンから運搬ロボットを呼び寄せ、違法麻薬を運び出した。


「おい、それをどうするんだ?」


「あ?捨てるに決まってるだろ!」


「待て! 末端価格で2億クレジットにもなるんだぞ!」


「やかましい!」

ギルバートは端末から2億をバロウズに送りつけた。


「これでこれは俺のもんだ。どうしようが勝手だな」


そのままバンで海へ向かい、すべてを流して戻ってきた。


次に武器を調べ出すギルバート。

「こりゃ、警察の押収品だな。リベラ、コレは時間稼ぎに使えるんじゃないか?」


「確かにそうですね」



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