お姉様のお披露目会の後
風邪をひきました...。
更新が遅くなるかもです。
皆さんもお気をつけて下さいね...。
...お姉様のデビュタントを終えた後、お姉様達はファルナー学園中等部に入学された。
ファルナー学園の学生は皆、学園にある寮で寝起きすることになっているのでお姉様とはしばらくお別れだ。
中等科に正式に入学する前に試験を受けたらしいのだが、1位はアルフレッドだったようだ。
そして2位は僅差でお姉様だ。
…お姉様が満点取れなかった教科を見直したらしく、その教科の問題の中で計算ミスによって点数を落としたことを長らく引きずっていた。が、それに目敏く気づいたアルフレッドが「さすが、私の婚約者だね。素晴らしい結果だ。私も、負けてられないね。」と微笑んでみせたことは記憶に新しい。
…お姉様はアルフレッドにそう言われてやっと肩をなでおろしていた。
…そういうことをお姉様にできるアルフレッドが、心底羨ましい。
どんなに妬んでもその役割は私にはできないことを痛感する。
♢♢♢
さて、話が変わって…私の肉体強化や、魔術の訓練のことだが。
今は魔術の訓練も座学が終わって実践に入っている。
まぁ、これに関してはエドワード先生の教え方がめちゃくちゃに上手いことが順調に進んでいる大きな要因だろうと思う。
エドワード先生には、特に魔法の実践練習のときに助けられた…。
魔法を扱うときには1番イメージが大事なのだが…私はイメージを掴むことができなかった。
自分の体内にある魔力の塊から適量を感覚で取り出し、その魔力を実体にかえるということがそれはもう、はちゃめちゃに難しかったのだ。
何度目の前で実践されても上手くできず、
「これは、感覚の問題ですからね…」とエドワード先生も思わず唸っていた。
…結果、エドワード先生の魔力の移動を感じて感覚を掴むことになり、その移動を感じるためにエドワード先生に後ろから抱き締められるように手を回され、その回された手を私が握ることになった。
エドワード先生は授業の際、何でもないように振舞っていたが耳と首のところが真っ赤になって後ろから聞こえてくる先生の鼓動はすごく速くなっていたので、私も顔を真っ赤にして授業を受けた。
…多分、私も鼓動が先生に負けないくらい速くなっていたに違いない。
っ、あぁ…今思い出しても心底恥ずかしいよ…ハハハ…。
だが、その甲斐あってか私は魔力の移動の感覚を掴めるようになり、魔力を操って魔法を放つことが出来るようになった。嬉しい限りである。
体術・武術を見て下さるカイン先生との授業においては、私の筋力と体重の移動が上手くなったのか知らないがカイン先生と長時間やりあえるまでに至った。
カイン先生は「お前には是非とも騎士団近衛隊に入ってもらいたいくらいだ。」とまで言われるようになった。
日々、筋トレである。byライネ。
筋トレってすごく大事だよ。質のいい筋肉になるから凄くいいと思います。
この前オーガが家に来たと思えば「お前、一応公爵令嬢のくせに筋肉すげーついてるよな。なんていうか、そう。逞しい。お前にぴったりだな、この言葉。ハハッ。」と言ってきたので鍛錬という名目でボコボコにしてやりました☆
うん、これはどう考えてもオーガが悪いしね!!!
オーガと鍛錬()をしている時、ウォールが傍を通ったのだが、ウォールはこちらを見た瞬間おぞましいものを見るような目でこちらを見ていた。なんでだろうね、ライネちゃん悲しい。
鍛錬が終わった後にウォールと話したら、「あれは完全に人ではなくバーサーク化したゴリラです。」と言われた。「へぇ、オーガ可哀想。」と言ったら「…いや、オーガ殿下のことではないのですが…。」とかボソボソ言っていた。「え?」と聞き返せば「いえ、わからないのならそれでいいんですよ。」と美しく微笑まれたのでその件は置いておいた。
ちなみに、ウォールも体術をカイン先生に習い始めたらしいです。
♢♢♢
...第1王子であるアルフレッドが中等部に入ったお祝いということで今度お城で舞踏会をするらしく、家族全員(もちろん、ウォール含む)お呼ばれしたので礼装を新調するようだ。
ウォールは初めての舞踏会なので物凄く緊張しているみたいだ。
手紙が届いたのだが、第3王子であるエルンスも出席するらしい。
「ライネ姉様に会えない時間がとても虚しく感じます。早く、会いたいです。」というような文面があまりにも並ぶので、「...あれ??エルンスは私の彼女だったかな…????」と思ってしまったほどであるとお伝えしておきますね。