第201話 福岡に博多に行こう
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マイダンジョン解放は好評のうちに終了した。
初心者はル○バのドロップする鉱物が、開拓者からは牛のドロップが好評だった。
牛肉が部位毎にドロップするから目の色を変えて挑んでたよ。
で、次はいつ解放するのかと問い合わせが多く出たけど、検討しますで誤魔化した。
学校からは開拓者科の生徒限定で解放しては貰えないかと打診されたけど、出現するモンスターが、超初心者からいきなり中堅以降になるんだよね。上級生がパーティーを組んで挑戦出来るかどうか・・・
こちらは丁重に断った。超初心者と中堅レベルから上じゃないと旨味はないからと。
あと、マイダンジョンが異世界にはないことを改めて確信した。異世界に行ける人数は増えていないからね。
「蟻のモンスターが出た?」
開拓者ギルドに行くとある情報を得た。
「はい。蟻です」
受付の人が苦笑いしながら教えてくれる。
「新種ですか?」
いままで聞いたことがないのよね。
「ですね。どうやら博多で虫しか出ないダンジョンが見つかったようです」
ダンジョンが生えてまだ7年。新しいダンジョン、新しいモンスターが毎年のように発見されているのだ。
「どうやらダンジョンを地上に繋げた犯人のようです」
「で、В級以上の開拓者パーティーに調査依頼が出たと?」
「蟻単体はC級と判定されました。でも蟻は群生ですからね」
浅い階層ではまばらでも階層が深くなれば徒党を組むことは知られている。蟻のモンスターなら浅い階層でも徒党を組んでいるだろう。
「蟻モンスターの情報は上がってますか?」
「徒党を組むのと大顎とお尻から蟻酸を吐くぐらいですね」
徒党を組むのは確認されているのか・・・
「踏破した階層は?」
「昨日の時点で15階層。5体が徒党を組んでます」
「他にモンスターは?」
「いまのところ確認されていません」
ダンジョンというか蟻の巣かもしれない。
「詳しい場所は?」
「キャナルシティ博多です」
キャナルシティ博多。確か30年ほど前に出来た複合商業施設だ。
確か近くに櫛田神社と櫛田神社ダンジョンがある。
「行ってみますか・・・」
新幹線で博多に向かう。
「着いた・・・」
櫛田神社開拓者ギルドに到着する。キャナルシティ博多ダンジョン(仮)は調査のため、一般の開拓者は入れない。ここで入場申請をする必要がある。
「すみません。キャナルシティにダンジョンが出来たと聞きまして」
開拓者ギルドの受付に聞く。
「えっとギルド証を見せて貰っても?」
「はい」
ポケットからスマホを取り出し画面をタップする。開拓者ギルドのアプリだ。
「はい。確認しました。その年でB級ですか・・・」
受付は感嘆の声を上げる。
「運良く高レベルのモンスターをテイムしたもので・・・」
ポリポリと頬をかく。
「キャナルシティダンジョンへの入ダン許可書です。あと第1階層から第15階層までの判明した地図です。新しい区画に到着したり、新しいモンスターを発見した場合は自動的にギルドのサーバーに登録されるのでご了承ください」
そう言って一枚の紙を渡してくれる。キャナルシティダンジョンへの入ダン許可書だ。紙に印刷されているQRコードをスマホに取り込み暗証コードを打ち込む。
これでキャナルシティダンジョンへは何時でも入れる。
「まぁ、櫛田神社ダンジョンに入るのが先なんだけとね・・・」
さっさと第1階層を通り過ぎ第2階層に入る。
「ギィ」
現れたのはゴブリン。他のダンジョンとは違い、ボロボロだが法被と褌を身に纏っている。
このダンジョンのモンスターは全部、法被に褌姿らしい。女性型はその上にサラシで胸を隠している・・・らしい。
「うりゃ!」
紅桃の拳がゴブリンの顔面に炸裂する。
ゴッ
ゴブリンの頭が熟れたトマトのように破裂して黒い塵に返る。
ドロップは魔石と褌。腰布じゃなく褌。
この褌、なぜかダンジョンに捨てても消えない。ずっと残っている。
なので開拓者ギルドも仕方なく買い取っている。
開拓者も拾っている。ドローンが見ているから・・・
だからギルドも回収用の火ばさみと袋を貸してくれる。
「臭いな!」
紅桃が笑いながら褌を回収する。そう。臭いのだ。
「全階層で落ちるらしいよ。褌」
紅桃の笑いが引きつったようになった。




