第200話 マイダンジョン解放
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学校説明会の日である。教科書とかの他に開拓者の初心者パック・・・ロングソードとかダガーとかメイス。皮鎧や兜とかが売っている。ダンジョンホームセンター大亀からの出張販売だろう。
「今回の開拓者科のデモンストレーションを始めたいと思いまーす」
説明会も終わったので大声で叫ぶと、学生らしい人間が18人。保護者らしい人間が20人。全世界から集まった開拓者が14人ほど集まってくる。
開拓者の中には白人らしき人や黒人らしき人も混じっている。結構多いな。
「開拓者ギルドに登録してない人は開拓者ギルドの受け付けで登録を、開拓者の方は入ダン手続きを受けてください」
案内を受けてぞろぞろとマイダンジョンに入っていく。
ガン
何人かが透明な板にでもぶつかったように動きを止めた。
「なんだ?」
「Why?」
あぁやっぱり・・・
異次元の扉がレベルアップして害があるものを遮断する能力が上がったのか、害意あるものも弾くようになったのだ。
「入れない人は残念ながらこの世界から入場を拒否されました。二度と機会は訪れないでしょうが、残念ながら・・・お引き取りをお願いします」
入れない開拓者からブーイングが上がったが、招かざる客はこちらとしてもノーサンキュである。
「もう一度言います。世界から拒否されました。自分ではどうにもできません。以上です」
その言葉でブーイングを上げていた開拓者は引き下がっていった。
自分ではどうにもできません。という言葉を信用するしかないのだ。
「このダンジョンは第3階層までは初心者でも踏破でき、また、転職部屋も完備していますのでご利用ください。あぁ、だいたい10体ぐらいル○バを狩れば初期職には成れると思います」
おぉとざわめきが起こる。
学校説明会で開拓者の職を得られるというのは破格だ。
最も正式な開拓者ギルドのギルド証は16才にならないと発行されないが・・・
「それは、私たちも?」
保護者らしい人が尋ねる。
「カードはギルドに行かないと発行されませが、ギルド証書は貰えます」
ピラピラと名前の欄が空白のギルド証書を見せる。
ギルド証書はギルド証と全く同じ効力を持つ。
開拓者ギルドや開拓者ギルド提携の店でダンジョンで拾ったもの売り買い出来るものだ。
無論、税金対策もバッチリである。
「ギルド証書が貰えるのか?」
「まぁ、そのくらいの便宜は計りますので」
開拓者ギルド職員の制服を着た大樽さんが保証する。
「武器、防具のない人はレンタルが出来ますのでご利用ください」
J隊の人が武器を手に声をかける。無論、見て回るだけでもいいのだから必要なければそれでもいい。
「ドロップしたものはギルドで買い取ります。持って帰っても構いません」
「第1階層の牛は襲ってきませんが、強いので注意です。ドロップは凄いんですけど・・・あと、第4階層にはトレントが生息しているので初心者は近寄らないように」
開拓者はアイテムがあるとはいえ自己責任だからね。厳重注意だ。
「では17時までマイダンジョンを楽しんでください」
その言葉を受けて開拓者登録していない者は開拓者ギルドの登録を、開拓者登録している者はマイダンジョンに散っていった。
「うりゃ!」
少年が持っていたメイスで地面のル○バを殴る。
キュイン!
モーター音のような鳴き声を上げ黒い塵に返り、小さな魔石が残る。
運が良いとル○バが採集した金属塊がドロップする。
「今ので10匹だ。職選びに行くか?」
「うん!」
ウキウキした気分で第2階層へと続く階段に進む。
「職安」と書かれた小部屋に入ると、半透明な板が出迎える。
ぶん
戦士、盗賊、剣士。
戦士:いろいろな武器を使える。特に近接武器をそつなく使える。
盗賊:短剣、小型剣が使える。罠を解除する
スリング・パチンコに命中補正あり。
剣士:近接武器をそつなく使える。
剣による攻撃に命中補正、剣による攻撃にダメージ補正あり。
「ここのダンジョンの転職部屋は一味違うな。父さんが潜ったダンジョンの転職部屋でどんな武器がいいか説明なかったぞ」
「そうなんだ。で、どの職がいいのかな?」
「この中では剣士・・・だろうね。剣はQドラ権さんのお陰で属性武器が手にはいる。これは大きいよ」
父親がそう断言する。
「戦士と剣士の違いは何だろう?」
少年は首を傾げる。
「戦士が基本職で剣士が上位職だろうね。戦士が、より剣に特化したのが剣士って感じだろうね」
父親の説明に納得したのだろう。少年は剣士になることに決めたようだ。
「よし。一旦ギルドに戻ろうか」
「うん!」
親子は開拓者ギルドに登録すべく戻って行ったのであった。




