↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日の午後  作者: ラゼル
Chapter5
65/72

駆け抜ける俺達

二話連続投稿です。お気をつけください。

 執務室を色んな書類を各所から集めて調べたりするために何度も出入りを繰り返し。部屋でいる物といらないものを振り分け、いらないものは結構床にぶちまけたりしているので、かなりごたごたしていた。

 俺達はお互いに鬼気迫るように仕事をしていた。追い詰められればられるほど思考が妙に冷静にクリアになっていくから不思議だ。いつもよりも脳の酷使度が段違いだ。

 情報というものは早めに手に入れてこそ、相手を追い詰める有効な手段になる。あの黒髪赤目の少女が失敗したことが分かってすぐに証拠隠滅を犯人は図るだろうから。一分一秒が惜しい。


「あー。そういえばカイトさん。あの子がいってた”奪った”って何だったんですか?」

 ときな臭い場所を調査して回って帰ってきたチャキが言う。

「知らん。まぁでも心当たりはない!」

 と言いながら、がりがりと重要な所に印と付箋を付けて殿下に放り投げる。

 

 ないんだもん。マジで。犯人の目星は着いたし、思惑も殿下がだいたい見当ついたって言ってるが、あの少女の思惑はさっぱりわからない。見たこともない、はずだしなぁ。

 ていうか尋問してて思ったけど、アレは一般的な教育は受けてなくて、常識とかそういうものがスコーンと抜けている。その上凶器の扱い上手いってお前、危なすぎんだろ!

 怖ぇよ! 人間兵器じゃねぇか!

 だから言葉遣いも幼いし、そもそもの事と次第を理解できているか怪しいものだった。あの子を帰せと喚くばかりで、いまいち役に立たなかった。

 まぁでも主人の情報は結構カンタンに口を割った。忠誠心から仕えてたわけじゃなさそうだ。


「ふーん。そうなんだ。なんだつまらない」

 とナイフを壁にシュッと投げる。おい、遊んでるなら……

「ここ行って調べて来い」

 といくつかのリストを提示した。

「えー。ちょっと休憩させてよね。まぁあの女の警護してるよりは面白いけど」

 お面を外して机に乗って足をぶらぶらさせる。

 つーか、妙にアイツのこと嫌いだな、お前。


「うっさい。ここが一番怪しいんだ。気を引き締めていけ。そこで裏が取れれば会談の召集をする。

ヤバくなったら退き返せよ」

「へー。なるほどなるほど。しょーもねーなこのオッサン。事件を起こす前に危険と利益を天秤に掛けないんかな。ばれた時の事とかさぁ」

「自分なら大丈夫だ、と思うんだろ」

 目先の利益が大きいほど、気になる部分は無意識に見ないようにする。なんてよく聞く話だ。

「うーん、了解。何人か優秀なの連れていくけど平気?」

「……あぁ、今回は目星がついている分そこまで調査組はいなくても大丈夫だ。気をつけろよ」

「おう、でもさ。これ解決しても当分後始末で忙しくなりそうだな」

「……言うな。ほかにも色々片付けないといけないこともたくさんあるのに。とりあえず目の前にあることサッサと片付けるぞ」

 そして俺達は日が明けるまで事件解決に明け暮れた。


 太陽が目に痛い……。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。