舞台裏への招待状
短いです。
「おぉ……」
と驚嘆が口から漏れるのも当然だと思うのよ。
王子様ことセシル様は赤い髪に赤い式服、背は小さいながらも大迫力。
お付きの三人も顔がある程度整っている上に、いつも以上にめかしこんでるから白に金の細工を施した式服を着ている様が並べばすごく壮観だ。
「四人ともすごいですね。迫力あります」
「……そうか? 芽衣嬢も綺麗だぞ」
と手をとり口付けを落とされ、微笑まれる。
「……それはどうもありがとうございます」
うわ、王子さま(笑)に褒められた……。なかなかないなこんな経験。
「俺が褒めた時はそんな嬉しそうじゃなかった……」
「え、褒めたっけ」
おっと、心の声が……。
「……褒めてなかったっけ?」
「たぶん……」
「……あぁ、心の中で言ったかも」
「……そっか」
そっちの方が余計恥ずかしい! と思っているとその私の様子にご満悦という笑顔をみせられる。
コイツ……! 先刻は訳わからんこと言いよるし、何なんじゃーっ!
「そうですね、とっても綺麗ですよ芽衣さんっ」
「………。」
とほぼ私の全てのスタイリングをこなしてくれたヒューイさんが褒めてくれるもユリウスさんは無言。
彼と目が合っても、ついとすぐ目をそらされる。やっぱまだ警戒されてんのかしら。
「……うーん、カイト」
「何でしょう陛下」
「ユリウス連れてけ」
……ん? どこへですか。
「かしこまりました」
と軽く頭をさげて返事をする。……ホントに騎士してるんだね。
「出来るだけ早く戻れよ」
「了解でーす」
……、なんだろう。
「じゃあ、先に行こうか」
……はぁ、まぁ。よくわからんがあえて逆らうまい。
「そうですね、行きましょう芽衣さん。僕が手を引きますので」
うん、引いてくれないとちょっとキツイ。このヒール高いから。
次はカイトSideの予定。
新作アップしてます。
「郁人少年の恋愛奮闘記」です。
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