お前の血は何色だ。
文字数ってどれくらいでベストなんですかね。
うーん、最初から目を通すと長さがばらばらですね。
「えーっと……。」
血の色ですか。くるりと首を動かしてユリウスさんと目を合わせて
「…ユリウスさん つかぬ事をお聞きしますが、あなたの血は何色で?」
(俺に振るのか…!?)
「…赤ですが」いえ、なんかあなた巻き込みやすいといいましょうか。
「ありがとうございます、えとヒューイさん? でしたっけ。 あなた達と同じですよ。赤です」
「んー、でも実物見ないと何とも……。」
ずいっと距離を詰められる。もちろん私は両足が手錠によって拘束されているのでせいぜい顔を背けようとすることくらいしかできない。
まつげがくっきりと視認できるくらいに顔が近づく。この人サクヤと同じ人種かな。研究者体質、またはただの子どもの好奇心なのか。
(助けるべきなんでしょうか、殿下)
(いや、でも俺らでどうやって……?)
そうやって、それぞれの思惑が交差しつつも微妙な空気の中、
「ただいま帰りました。昼食お届けに上がりましたー!」
((ホッ……))
(来たー!)
「おかえりー!」「ん、ごくろう」
「おう、ただいま。」
「…あ、おかえりなさい。カイト先輩」
さて、目の前のコイツをどうするか。……んー
「カイトー。こっちこっち」
「ん、なんだ?」とバスケットを机に置きこちらに向かってくる。そして手招きしてもう少し近くよるようにお願いして
「はい、葉っぱ付いてた」ととったそれを目の前でクルクルまわす。
「おー、中庭の近道通ってきたからな」
「そうなんだぁ、ふふ」
とかいいつつもヒューイと私との間に距離をつくってくれる。ナイス、カイト!
そしてなんだかんだとランチタイムへ……。
そして彼らは机を囲んで、昼食へ。私はというとソファに放置です。
あぁ、何か疎外感。そして空腹感。そういや私のこと聞かなくていいんだろうか。
「ホレ、芽衣の分」
カイト……! ありがとー! と感謝に目を輝かせると、
つい、と 目の前にパニーニのような、というかサンドイッチ系のものが目の前に差し出されて、口元に持ってこられる。……もしかしてカイトの手から食べろってことですか。
まぁ、おなかすいてるし与えてもらえるのだから文句はないですけど。
あーんとサンドイッチにかぶりつこうとすると、ガチリと嫌な音を歯が立てる。
ん…、とこれは。つまり……。
――喧嘩売ってんでしょうか、カイトさん。
むぅと小さく唸りながらももう一度チャレンジしてみるもまた空振り。
「………。」
「ん?」とパニーニを手に持ち、にっこり綺麗に微笑まれるカイトさん。
気に障ることこの上ないな。わざとか、わざとなのか……?
それは無意識なのだろうか、彼の目はなんだか慈愛に満ちている。何だろなぁ、ホントに。
…余計イラッとくるわ。
「……。」
もう、いいや。とゆっくり体制を直しソファに不貞寝する。もう、知らない。もういい。おなか減った。
(…なぁ、何かあの子可哀想だな)
(えぇ、カイトのいい玩具ですね)
と王子とその従者から哀れみの目を向けられていることにも気づかないでソファに顔をうずめて突っ伏す。
もう、このまま寝ちゃおうか。少しは空腹忘れられる時間が増えるかもしれない。
うん、いいね、ソレ。そうしよう。
本格的に寝る体勢に入りつつある芽衣をみてカイトはというと。
…うーん、ちょいやり過ぎたかな。なんか久しぶりで、つい。
まぁ、そろそろというか、もう下手に出ないとマズイよなぁ。
となんだか反省があまり感じられないことを思いつつもそっと芽衣の髪に手を伸ばす、が。
パチン
「「「……。」」」
「手、払われた」
機嫌が悪い芽衣は放っておいてとばかりに彼の手を払うのであった。先刻の再会を喜ぶ気持ちもお腹がすいた上にからかわれた事によりどこか遠くへ、彼方へとポイッと放り投げてしまったようである。
通常時ならこれもまた“じゃれあい”と楽しむものの、空腹時にはそんなに寛大な心は持てないのである。そう、食べ物の恨みとはそれほど恐ろしいものなのである。
「あー、(マズイなぁ。気ィ立ってるわ)
…ほら、もう何にもしねぇから、な。ほら美味しいお茶も入れたから。
機嫌直してくれないか…? な!」
「………。」
「………。」
「……、わかった。じゃあ私にその食べ物渡して、速やかに…!」
と握りこぶしを掲げながらのその様には何だか静かな怒りが感じられる、特に最後の言葉には。
「はい、仰せのままに芽衣様」
と無事に手渡される。今度は自分の手で食べられるようだ。しかし…
「……、(反省してない。絶対してない)」
と恨みがましく彼の様子を見るもののおなかが空いているのは今の現状にほかならない。
パクリと小さく端からかじり少しずつ胃の中に収めていく。そして
「カイト、お茶」と気が立っているので彼をあごで使うのにも罪悪感はゼロである。
「はい、どうぞ」彼もまた今は逆らうまいとお茶を給仕する。
「ん…美味しい。」カイトお茶淹れるの上手いな、と一心地ついて今度はそのパニーニの美味しさをかみ締める。ホットサンドと同じように加熱されたトマトとチーズの相性のお陰で味は絶妙である。
「……、ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
「お粗末さまでした。まぁ俺が作ったわけじゃないけどな」
「ん、カイトお茶淹れるの上手いんだね。意外」
「あぁ、俺らよく茶飲むからな。いちいちメイド呼ぶの面倒で、茶淹れるのは俺の役割」
「へー。」
となんだかいつもの調子に戻っていきつつある二人を見ながら残る三名はというと。
(何か、警戒するのが馬鹿らしくなるくらいコイツラ自然体で、ほのぼのしてんな)
(…ですね。)
(お茶美味しいです)
「で、だ。今後のことについて話し合おうと思うんだが…!」
と頭が痛いとこめかみに手を当てながらセシル様がこちらに声をかける。
それとともに現在の状況を思い出し。あ、不味かった。コレと我にかえる芽衣であった。
カイトさん悪乗りの回。
次回、書きたいシーンまでたどり着けるといいなあ。
早く書きたいです。次は王子様のターンです。
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