変わったことと変わらないこと
番外編の場所移動しました。
でも一回消去してコピペという地味に面倒な作業…。
他にいい方法無いのかな。
あの”トリップ”からその後は、大学後期授業開始の準備もしたり、TOEICの過去問解いたり、バイト行って、小説読んで、短期留学も次の長期休暇には行こうかな計画していた芽衣さんも緊急命題があったりする。
それは“自分的防災グッズ”だった。
いつあちらにどのタイミングでよばれるかわからないのでずっと身につけている必要もある。
ゴムっぽい目立たない色の素材のウェストポーチにできるだけ小さく役に立ちそうなものを入れてある。それはご存知カロリーメイツやピッキングセットや、小型ライトや最低限の水である。
ピッキングセットは素人知識でネットで発注しておいた。練習はほんの少ししただけだが、あちらの鍵なら大丈夫だといいなぁ…。もしかして鍵の仕組みが違うとアウトだからこれもカイトに今度会ったとき聞いておこう。今度ご飯一緒しようと約束したけれど、まさか彼もこんな話題を私が選択するとは夢にも思わないだろうな。
まさかこんな常時食料身に付けてます状態になるとは今までの人生で考えてなかったよ…。
まぁ災害が起きた時の予行演習と思えばためになるのかな。
それと寝巻きは袖ありのTシャツに長ズボンになった。涼しい素材を使ったものとはいえ少し今の季節だと暑い。しかしあの心もとない状態は二度と御免である。
――大学の後期授業初日がやってきた。最初の1週間はまずそれぞれの授業を1度受けて履修登録するかを決定するのである。けれど、だいたいは前期の履修登録の時に決めておいたけどまだ授業がどう進められていくのか、先生の説明は理解できそうか(悪かったら教科書丸読みだったり、声が聞こえなかったり、説明ベタだったりする)を判断するのは快適な学校生活のためには必要な労力だったりする。
そのためにいつもより少し大目に大学にいる必要があるのだ。
そして更に暇つぶし道具は必須なのである。私の場合は前期に勉強が追いつかなかったものの教科書を持ってきている。学校で数ページでも読めればあとは勢いで家でも読めるということだ。
要するに芽衣はとっかかりがあれば凄い勢いで動く性質なのである。
まぁとっかかりがなければ、どんなに期限が迫ろうとも一歩も動かないという筋金入りでもあったりする。
1限目は公共政策についてだった。まぁ1回目の授業なので少しだけ勉強もしつつレジェメを配布して授業の紹介をして頂いた。先生は優しそうな感じだ。まぁ大丈夫かな。
2限目はなんと休校だった。まさかの1回目からか…。
そのあと掲示板でこれからの休校を確認してみるとなんと2回目も休校である。
どうやって授業の雰囲気を掴めというのか…、と困ってしまった芽衣である。
その後天気は雷雨になった。台風が近づいてきているらしい。朝は汗をどばどば掻くくらいピーカンだったのにものすごい変わりようだ。2限目から来た人は災難である。雨が縦でなく斜めに降っている。これでは傘を差してもズボンはびしょ濡れだろう。大学内は冷房かかっているから風邪をひきかねないな……。電動の水飲み機も雷にやられたらしく。どばどばと水が流れ床は水浸しである。一日目の授業から先行きが不安だ。唯は3限からなのでお昼は一人で食べる。今日は秋刀魚の開きと栗の炊き込みご飯の秋の味覚弁当である。
そして3限目。英語のライティングでの先生は前期と同じで、教師はこの人にとって天職なんだろうな。という感じの方である。生徒への愛情があふれかえっている。教え方も上手い。ただ気は合わなさそうだ、残念ながら。次回からの授業の進行説明やTOEICのテストがそのうちあることを知らせ、その後は「political-correctness」について話してもらった。
これはフェミニズムの考え方から。まぁ女性に優しい人というのがフェミニストだというイメージが日本では通りがちだが、フェミニズムとは男女同権主義のことである。女性に優しくじゃなくて、同等の存在として扱うということだったっけな?
ちなみにレディファーストで扉を開けて女性を先に通すというシーンがよく例に挙げられるけれど、あれは元々強盗が多い時代であったので、殺されたくないから先に女性を通していたそうだ。うーん知りたくなかったです、先生。まぁ最早レディファーストはもう習慣になっているんだろうな。
と、話がそれた。
political correctness とは社会的な差別・偏見が含まれていない公平な表現・用語を使おうぜということだ。
例えば、スチュワーデスは駄目でフライトアテンダントは使ってOKといった感じだ。
これは聞いたことあるという人多いんじゃないのかな?
他にはファイヤーマン(消防士)はファイヤーファイターでOK
マンだと男だけって印象が強いからね。勇ましいね…消防士さん。ファイターだよ。
あと面白かったのは、太ってるね(fat)っていうのはマズイから
horizontally challengedという言葉があるらしい。
これって直訳すると水平に挑戦してます、になる。まぁ横幅に問題ありとも訳せるのだが。
これむしろ余計にダメージじゃね? オイオイいくら太ってたとしても水平線のようにはずっと横には続いていないよ、さすがに…っていいたくなるよね。
余計に技量を凝らした皮肉に聞こえるのは私だけかな…?
上から目線で鼻で笑われている気がするよ。
とまぁええ…? 微妙ーという感じの言葉も出来ているようだ。まぁその逆も然りだが。
といった感じで1日目は終了したのであった。
そんな毎日を少しずつ送っていって…
そして夏休み明けのバイト初日の帰りの掃除中。
樹さんはあごをモップの柄にのせつつも聞いてくる。
「へぇ大学始まったんだ…大学どう? もう既に懐かしいな」
「どう…といわれましても履修登録でわたわたしてますから、これといって特に」
まぁもう就職決まってて単位ももうほとんどそろってるなら学校ほとんど行かないだろうしなぁ。
あえて言うなら成績の報告と夏休みどう過ごしたとか友達と話したくらいかな。
「ふぅん。じゃあ例の彼は?」
カイトか。あの後会えたし、とりあえずは一段落か。ジャケットもくれちゃって。
「無事、会えましたけど」
「ほほう、やっぱり居たのか」
とニヤリと笑う。あれ、何その反応。
あ…。前は存在を否定してたっけ、抜かったわ。
これは否定してもきいてくれそうにない。樹さんにとって面白い方へどんどん話を解釈される…。
「で、なれそめは?」
なれそめって結婚式じゃあるまいし。または婚約後の居酒屋。
「え、えーっと…
逃げ道を探して目線を樹さんから逸らせるが…
「さぁ! さぁ!」
と樹さんがこちらにキラキラした目と身体を向けてくる。
……もう当たり障りのないとこだけ話しとこう。
「このカフェがある、この駅であったんですよ。それでちょっとばかし彼周りから浮いていてそれで目を惹かれてつい、声かけたんですよ」
「へぇ、逆ナンか。芽衣ちゃんやるねえ」
……逆ナン!? あぁでも、そうとられても仕方がないな。
「それで、何か困ってたみたいだったので世話焼いたんですよ」
「なんか色々ぼかしてないかな」と
ん? と顔を覗き込まれる。 鋭い……。
「ぼかしてないですよ。ただ困りごとは彼の極個人的なものなので、彼の許可がなければお話しできません」
と営業スマイルを浮かべ言う。
よし、我ながらいい良い訳だ。まぁ私個人の困り事になりつつあるんだけど…
「ふぅん。まぁいいけどね」
よかった…素直に退いてくれて。でも納得はしてない、か。
「じゃあ掃除早く終えてしまいましょう…よ」
……………。
「どうしたの急に立ち止まって…」
と私の目線の先を樹さんが確認する。カイトがこちらを見てにこやかに手を振っている。
なんなんだ、このタイミング。噂をすれば影…ってやつじゃないだろうな。
つい目で“この馬鹿!”とカイトを罵っていると…
「ねぇ、手を振っているし彼君の知り合いかい? 入ってもらったら?」
「………ふぇ? か…カイト見えてます? 樹さん」
もちろん頭の中は真っ白だ。あぁカイトが心配そうにこっちを見ている。うんそれどころじゃないんだ。とっとと逃げちまえ。
「見えてるよ。ここからだと良く見えるね。彼の名前“かいと”っていうんだ…さっきの話の人かな」
はい、大当たりです。流石です、もう。ははは…。
そうやっているうちに樹さんがモップを壁に立てかけてあちらに向かっていく。
――面倒なことが起こる。
「ねぇ、君もうバイト終わるし入って待ってたら?」
あぁ、カイトが泡を食った様子で慌てている。うん数秒前までの私だ、ご愁傷様です。でも助けないぞ。
ふうなんとか今日中に書きあがりました。
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