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女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第二部

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第64話

リネルへ向けた気持ちに驚くも、今はやらなければならないことがあります。

ジョンソンを呼びつけ、使用人たちへ伝達をお願いすると、さきほど目にしていたアルセンド侯爵家の釣書きをもう一度じっくりと読みました。


「リネルには悪いけれど、断る理由がないわ」


当主サインの欄へサインをしようとペンを手にした時、扉をノックされペン立てへと戻しましたの。


「失礼いたします。ワグナイヤ公爵家のお嬢様が宿にいらしたとご連絡があり、エルフレット様と共にこちらへ向かっているとのことです」

「わかりました。もう一人のお方は ? 」

「おそらく直接お越しになるのではと……」


ジョンソンを下がらせ迎えの準備に行かせます。

リネルへの縁談話については考える時間が必要ですわね。

それとも話しておくべきかしら。


ため息をついて見上げると、家族の肖像画が自然と目に入ります。

穏やかに笑う母と、笑顔でも瞳が笑っていない父。

優しくも厳しい方でしたわ。きっと、リネルとミスリー殿下の縁談について、今の私のように悩まれたのかもしれないわね。


「失礼いたします。キンデンベルク伯爵家ご子息様ご到着されました」

「応接間へ通してくれるかしら。リネルを呼んでちょうだい」

「かしこまりました」



読んで頂きありがとうございます。

ここからどう騙し合い?ながらストーリーを進めるか悩んでいます。


いつもいいねや評価、ブクマをありがとうございます。

これからも応援をよろしくお願いします。



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