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女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第二部

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57/69

第57話

翌朝。


柔らかな日差しを顔に受けて目を覚ましました。

体調も心の調子も良好です。

上半身を起こすと、部屋の扉をノックする者が。


「どうぞ」

「おはようございます。軽食をお持ちしました」

「ならば着替えてしまうわ」


肌触りの良い、普段着のドレスより軽く華やかさを抑えたワンピースに着替えました。


「朝早くから失礼します」


扉の向こうの声に答えると侍女が招き入れます。


「まあ、エルフレット様。このような格好で申し訳ありません」


ジョンソンと情報交換をした後は、すぐに自領へ向かったものとばかり思っておりましたの。

侍女たちがエルフレット様用にテーブルとイスを持ってくると朝食を並べ、私のはサイドテーブルに軽食と飲み物を置いてくれました。


リゼは扉側に待機をし、ジョンソンはエルフレット様と顔を見合わせ重苦しい表情をしています。

何か良しとせぬ事態でも起きたのでしょうか。


「エルフレット様、昨日はありがとうございました。助かりましたわ」


私がカップに口を付けると、続いて彼も一口。

貴族とは面倒なもので、客人を招いている場合は家人から先に口を付けます。

あなたの身には何も悪いことは起きませんと示すために。


「あなたを放ってはおけませんよ。それに、昨夜はジョンソンとの話に華が咲きましてね」

「夜分遅くになってしまったため、勝手ながら客室へご案内させていただきました」


ジョンソンは申し訳なさそうに一礼します。


いつも読んで頂きありがとうございます。


本日から姉のリセルレット視点に戻ります。

少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。



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