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女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第一部

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43/69

第43話


お姉様たちが卒業間近になると、殿下とユフィ嬢の行いがエスカレートし、私たちの元へ相談者が始終絶えない状況になってしまいました。

ミラウス様と私の事についてお話をしたかったのですが、時間が取れず話せないままになっています。


「リネル様、お忙しいところ申し訳ございません」


昼食を摂ろうと食堂へ来たところで令嬢と令息に捉まってしまいました。

一旦はお断りを入れようと口を開いたのですが、お二人があまりにも疲弊しており、できませんでした…。


ロディエンヌ様に助けを求めようにも彼女も私と同じ状況です。

たまたまお会いすることができた時は、二人で国王両陛下へ進言することにしましょう。と、なりました。




「あっという間にお姉様の卒業式になってしまいましたわ……」

「お二方ともお忙しい日々でしたね。リネル様、お窶れになられてしまいましたね」

「学生のうちから当主としてお仕事をなさっているお姉様と比べたらまだまだですわ」


式後の宴には全生徒の参加が義務なので準備をしているのですが…。

髪をまとめ上げてくれているモーネの顔は鏡の中で、どこか苦しそうでした。



お姉様たちが無事に卒業した後の学園内は、今までの事が嘘のように静かになり、不気味だと生徒たちがおどおどしております。

私とロディエンヌ様は相談者も減り、やっと落ち着いてお茶を楽しむことが出来ていました。


「一体何があってあのような忙しさになったのかしら」

「結局、国王両陛下へご進言することもできませんでしたね」

「…………」

「あれだけ忙しければ無理ですわよね…。ロディエンヌ様 ? 」


彼女はティーカップを静かに置くと考え込んでしまいました。


「もしかしたら、私たちがご進言に行けないようにしていたのではないかしら。殿下とユフィ嬢なら…特に彼女の方ですけれど。やりそうではないかしら」


そう言われると、忙しさにどことなく違和感を感じていたことを思い出しました。




読んで頂きありがとうございます。

次回あたりから新作の連載を始めようと考えています。

開始しましたら近況報告を各投稿サイトとXに掲載いたします。

よろしくお願いします。


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