↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第一部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/69

第33話

教室のドアから聞こえてきた言葉に教室中が疑問の声を上げ、空気が冷えてゆくのを感じ取りました。


「また来ましたのね。ユフィ様」

「今度は殿下方とはご一緒ではありませんのね」


先程、私を悪者として言葉を発してきたのはユフィ男爵令嬢でしたの。

ご自分が学園全体の敵になっていることを、理解しているのかしていないのか。

発言でこの教室全体を敵にしたのは明らかです。


ユフィ嬢は、己の立場が一番上だとでも言うような表情でこちらへ向かってきます。

その間に彼女に知られぬよう、一人の令息が足早に教室を出て行く姿を目にしました。


「先程サロンでお会いしたのが初めてですわよね」

「それはそうですけれど、私を知らずとも殿下と一緒にいますから、リネル様の心象を悪くしているのは分かっているんです」


この子は何を言っているのでしょう。

私が心象を悪くする。それは当たり前のことです。


「ユフィ様、あなたは貴族教育をされてきたのですよね」


遠くから様子を見ていた令息が一人口を出しました。その表情はとても冷ややかです。

すると別の令嬢は怒りの感情に支配されたお顔で言います。


「あなたはリネル様ばかりではなく、全生徒と言っても過言ではない方々の心象を悪くされていますのよ」

「私は何もしていません。ただ皆と仲良くなりたいと思って…」


目に涙を浮かべながら言いますが、誰も心を許しませんでした。

優しすぎると忠告されている令息さえも、ユフィ嬢に手を差し伸べることはなく、周りの方々同様冷たい目を向けております。彼のそのような表情は初めて目にしました。


「仲良くなりたいと思っているのならば、なぜご令息にしかお声掛けしませんの ? 」

「え ? 」

「なぜ、狙ったように婚約者のいるご令息にしかお声を掛けないのかしら。と問うているのです」


私は皆様とエフィ嬢のやりとりを見守っておりました。しかし、彼女は私が関わろうが関わるまいが、貶めようという行動をしてくることでしょう。殿下を駒にして。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。