↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第一部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/71

第29話


ロディエンヌ様のおっしゃる通りです。私たちは高等部で、法律上はもう成人として認められております。

男爵家では教えていただけなかったのでしょうか。


「そんな……私は」

「ユフィ、そのように涙ばかり流していては何も解決しない」


殿下が優しく声を掛け、ユフィ嬢の頬を伝う涙を手で拭います。


「ユフィ嬢こちらを」


タイミングを計って声を出したのは殿下の側近候補で、宰相閣下のご子息であるネイト=ムンバー様です。

彼はハンカチを胸ポケットから取り出し、彼女に渡すとなぜか私とロディエンヌ様を睨みつけてきましたの。

ムンバー宰相閣下にはよくしていただいておりますが、令息であるネイト様とは初対面だと気づきました。


「ところでミスリー殿下、ご用があって参ったのではありませんの ? 」


軽くため息をつきながらも優雅に紅茶をお飲みになります。


「なんだその態度は ! 」

「今までと何ら変わりませんが」


早く要件をお話しくださいませと促すロディエンヌ様に、男爵令嬢が声を張り上げます。


「下位貴族の私には酷くしても構いません。けれど殿下や側近候補の方々の立場まで悪くすることはないじゃないですか ! 」


息を切らせて捲し立てていましたが私とロディエンヌ様は疑問だらけで、お互いに顔を見合わせては首を緩く左右に振りました。


何のことを言われているのか分からないのです。

彼らの立場が学園内で悪いのは、自分たちの今までの行いが原因なのに、それをまったく理解できないとは。


「リネット嬢、何を呆けた顔をしている。ユフィに散々嫌がらせをしていたのを知っているんだぞ ! 」

「分かりません」

「この期に及んで逃れようというのか」

「私はここ二カ月ほど、授業以外はこちらのロディエンヌ様のサロンにおりました。多忙であるためユフィ嬢に何かをするということは不可能ですわ」


サロンに集ったあの日から、殿下一行についての相談が絶えないのです。



読んでくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。