第26話
いつもより気持ち長めです
学園は社交界を模したもの。
王族であるミスリー殿下が、生徒たちをどうまとめ導くかの手腕を重鎮方に見られ、近い将来国にどの様に役立ってくれるか。
王として玉座に置いてもいいのかの判断をされるのです。
その為国の特殊部隊が生徒として紛れているのですが、気付いているのは私やロディエンヌ様などの高位貴族
で王族との繋がりが濃い方々のようです。
殿下一行がなさろうとしていることは想像に容易いものだと思いますの。
私に直接対するよりは周りを責めていき、どなたかに迷惑な所業を指摘されると私の責とし、それを理由に自分も婚約を破棄し件の男爵令嬢と一緒になろうとしているのでしょう。
「呆れて何も言葉が出ません」
高貴な立場に身を置いているのに、ご自分がどのような立場なのか、貴族とはどのようなものかを理解していない。
私と婚約破棄をしたとしましょう。
男爵令嬢のユフィ嬢は高位貴族の後ろ盾を得て養子となっても正妃になることは不可能です。
側妃にもなれません。
愛妾か愛人にしかなれず、ミスリー殿下は新たに高位貴族の令嬢を正妃に迎えなければなりません。
それを拒みどうしてもユフィ嬢を選ぶなら、廃嫡と王位継承権を剥奪され市井で暮らすしか道はありません。
「それだけで済めばよろしいのですが」
ご一緒にお話を聞いていたロディエンヌ様もため息をついておられます。
「彼がこのままとなると、この国は混乱を招き崩壊する場合もありえますわ。できる範囲だけでもそれだけは止めませんと……」
「私も同じことを憂いております」
「王はすでに見限っておられるのですが」
「はい ? 」
作業の音に消されてしまうほどの小さな呟きが聞こえたのですが、内容を聞き取ることができませんでした。
「何でもありませんわ。本日はここまでにして授業へ戻りましょう。お互いしばらく忙しくなりますわね」
「はい」
二人でサロンを出ると、扉付近に令息が一人立ちこちらへ一礼をしました。
読んでくださりありがとうございます。
頭の中のキャラクターたちにはそろそろ動いて欲しいなーと思っています。
追記:申し訳ございません。王子の名前を間違えておりました。訂正済みです。
今後ないよう注意していきます。




