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女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第一部

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第25話

驚きと共に恐ろしいことに気が付いてしまいました。


「ロディエンヌ様、もしやとは思いますがここには何人の ? 」

「ここに来ていただいたのは一部の方ですの。私の方で把握しているのは、全生徒の三分の一ですわ」

「さ、三分の一……」


この国の全貴族の令嬢・令息が通っていると言っても過言ではないこの学園。

爵位持ちでない方々を含めると、三分の一と言っても百人では収まらない人数となります。

あぁ、なんということでしょう……。

私は自分のことしか考えていなかった。自分ばかりが苦しんでいるのだとばかり思っていたのです。

視界が歪み少々意識を手放しそうになってしまいました。


「リネル様 ! 」

「大丈夫ですの ?! 」

「ロディエンヌ様、皆様。ありがとうございます。そして不甲斐なく……」


体を支えていただいた方々にお礼を言い、皆様のお話を一人一人お聞きするお約束をさせていただきました。


あまりにも人数が多くお時間が掛ります。

まずは手始めに高位貴族の三名の方からお話を聞かせていただいたのですが。


「なんとも幼じみた手管でしょうか。しかし、後からじわじわと効いてくる厭らしいやり方ですわ」


なんとも腹立たしい内容でした。

私にしていることと同じく、ないことを学園生に言い回り外堀を埋めるように相手を貶めていき、反抗するとユスリー殿下が王族としての権限を振りかざしてくるのだとか。

そして最終的には婚約破棄もしくは白紙にせざるをえなかったのだそうです。


なかには学園内で殿下一行の目をごまかすため接触を避け、休日に自領へ戻り内密に逢瀬を重ねている方もいらっしゃるようです。



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