第14話
文字数少ないです。
訪れた静寂を破ったのは一番の問題者であるユフィ嬢です。
「殿下、それではあまりにもリネル様がお可哀そうです」
目に涙をためて甘える声を出します。
男性はこの様なねっとりした、厭らしい声を好むのでしょうか。
軽く周囲に目を向けると、男性ですら気分を害した表情をしております。
中には汚れたものを見せたくないとでも言う様に、婚約者様の前に立ち殿下の集団を隠そうとする方もおりました。
「ユフィは心優しいのだな。散々酷い目に遭わされたというのに」
殿下の発言の瞬間。
会場の皆様が一斉に射るように彼らを見ます。
彼らの。いえ、ユフィ嬢の被害者とでも言うべきでしょうか。
現在詰め寄られている私ばかりでなく、婚約者のいるご令嬢はもれなくと言ってよいほど、この様な目に遭っているのです。
一部ではご令息も詰め寄られたことがあるとか。
「殿下、なんだかここは怖いです」
周りからきつい目で見られ少し怯んだ殿下ですが、ユフィ嬢の声に反応し今度は私だけでなく、己の目に入った者を罵倒し始めました。
一体どうしたというのでしょう。
何だか異様に思え背筋を冷たいものが流れ体が震えだします。
一体私は何を見せられているのでしょうか。
私や周囲を罵りだす殿下にその側近候補たち。
彼らはまるで会場の中に連れてこられた、見世物小屋の珍獣の様でした。
いつもありがとうございます。
妹視点のお話は長めになると思います。
これからも少しでも楽しんでくださると嬉しいです。




