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女侯爵と誰か  作者: 氷村はるか
第一部

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14/70

第14話

文字数少ないです。

訪れた静寂を破ったのは一番の問題者であるユフィ嬢です。


「殿下、それではあまりにもリネル様がお可哀そうです」


目に涙をためて甘える声を出します。

男性はこの様なねっとりした、厭らしい声を好むのでしょうか。

軽く周囲に目を向けると、男性ですら気分を害した表情をしております。

中には汚れたものを見せたくないとでも言う様に、婚約者様の前に立ち殿下の集団を隠そうとする方もおりました。


「ユフィは心優しいのだな。散々酷い目に遭わされたというのに」


殿下の発言の瞬間。

会場の皆様が一斉に射るように彼らを見ます。

彼らの。いえ、ユフィ嬢の被害者とでも言うべきでしょうか。

現在詰め寄られている私ばかりでなく、婚約者のいるご令嬢はもれなくと言ってよいほど、この様な目に遭っているのです。

一部ではご令息も詰め寄られたことがあるとか。


「殿下、なんだかここは怖いです」


周りからきつい目で見られ少し怯んだ殿下ですが、ユフィ嬢の声に反応し今度は私だけでなく、己の目に入った者を罵倒し始めました。


一体どうしたというのでしょう。

何だか異様に思え背筋を冷たいものが流れ体が震えだします。

一体私は何を見せられているのでしょうか。

私や周囲を罵りだす殿下にその側近候補たち。

彼らはまるで会場の中に連れてこられた、見世物小屋の珍獣の様でした。




いつもありがとうございます。

妹視点のお話は長めになると思います。

これからも少しでも楽しんでくださると嬉しいです。


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