第11話
私にはこの国の第一王子であるミスリー殿下という婚約者がいるのですが、学園に同時入学して二カ月過ぎた頃から、殿下の側に一人の少女の姿をよく見る様になりました。
その瞬間から今日のような状況になるのではないかと思ってはおりました。
「リネル様。皆、あなた様の味方ですわ」
イェネット様は力強い目で私を応援してくださいました。
周囲をぐるりと見渡すと、目が合った方々は首を軽く縦に振ります。
「本当にありがたいことです。学園の皆様には感謝の念に堪えません」
婚約者の方に呼ばれ離れていくイェネット様を見送りながら、これから始まるであろう誰もが納得できない事に立ち向かう決意をしました。
心を固めていたのは私ばかりではないようで、各々友人たちの塊で他愛のない話などをしながらも、彼らの入場を今かと待っているようでした。
「これは、ディミトリウス嬢」
声の方に振り向きますとムンバー公爵家のご当主であり、現宰相でいらっしゃるヌール=ムンバー閣下が奥様とおられました。
「本日は卒業おめでとうございます」
「ムンバー宰相閣下、奥様。お声掛けありがとうございます」
政の中心にいる人物とは思えないほど柔らかな雰囲気をお持ちの方で、相手の懐にするりと入り込んでくると一部の方々からは畏怖を持たれている方です。
「お一人でおられるということは、確実に仕掛けてきますな」
「ええ。先程同級の方と予想通りのことになるのではと話ておりました」
いつもありがとうございます。
ストックがなくなりこれから先は頭の中で登場人物の動くままに書いていくことになります。
調整はしますが・・・。
何度も読み直しができなくなるので誤字脱字に気を付けたいと思います。




