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スーパーコンピューター『樹林(ジュリン)』の魔改造

あらすじ

『ヴァーチャル・ダイブ』の加入者増大と利用者の熱狂によって、

スーバーコンピューター『樹林』はスペックローを起こしていた。

そこで厳粛な会議室にて会長佐藤志乃が驚きの指示をだした。

北海道ニセコは冬季の喧騒を離れると、

静謐な原生林の吐息に包まれる。


その針葉樹林の深奥、

地表に露出した僅かなコンクリート構造物を除き、

大半が地下に埋設された異様な施設が存在していた。

『Juringエンター研究所』

——世界のゲーム史を覆したフルVRゲームサービス

『ヴァーチャル・ダイブ』の心臓部であり、

超大型スーパーコンピュータ『樹林』が静かに脈打つ聖域である。


地下三階に位置する第一メイン会議室。

ガラス張りの壁面の向こうには、

冷ややかな青いLEDを明滅させ、

超電導クァンタム・モジュールの排熱システムが微かな低音を響かせる

『樹林』のメインフレームが見下ろせた。


室内の円卓に集まっているのは、

二十代半ばの若さでこの知の城塞を預かる所長

、チェ・ウニョンをはじめとするメインスタッフ八名。

そして、円卓の上座に深く腰掛け、

優雅に紅茶のカップを傾ける一人の女性

——株式会社Juringエンター会長、佐藤志乃であった。


志乃はかつて、

韓国映画界の至宝と謳われた大女優ソン・インナその人である。

伝説の投資家であった亡父ゆえの天性か、

かつて流星群受信メテオラシャワー

通信信号解析事業へ巨額投資を敢行し、世界を驚愕させる成功を収めた。

その潤沢な資産を投じ、

元高校教師であり気鋭の脳科学者であったチェ・ウニョンを

ヘッドハンティングして創設したのが、

この『Juringエンター研究所』である。


「……以上が、直近七十二時間における『樹林』の処理遅延、および局所的バグ発生の報告です」


ウニョンは眼鏡のブリッジを細い指先で押し上げながら、

ホログラムモニターに映し出された複雑なグラフを指し示した。

二十六歳という若さに似合わぬ冷静な声調だが、

その瞳の奥には隠しきれない疲労が滲んでいる。


「利用者のログイン数は、サービス開始当初の予測値を四〇〇パーセント上回っています。さらに問題なのは、ただ人数が多いだけではないという点です。プレイヤー一人一人の『情熱』……つまり、ヴァーチャル・ダイブシステムを通じて『樹林』に流れ込む感情・シナプスインパルスデータが想定の閾値を遥かに超えている。彼らは仮想世界で本気で恋をし、本気で叫び、本気で戦っている。この過剰な情熱の奔流が、『樹林』の論理回路に局所的な過熱を引き起こしているのです」


「要するに、熱量オーバーってことね」


志乃がカップをソーサーに戻した。

磁器の微かな音が会議室に響く。

五十代を迎えてなお、

その佇まいには人をひれ伏せさせる圧倒的なオーラと美貌が宿っていた。


「はい」とウニョンは頷く。

「このままでは、主要都市のレンダリング遅延にとどまらず、最悪の場合はフルVR接続中のプレイヤーの意識がログアウト不能になる恐れがあります。『樹林』の処理能力自体を物理的に拡張しなければなりません。しかし、専用の量子モジュールを新規製造するには、どれほど短く見積もっても半年はかかります」


「半年……。そんなに待っていたら、ユーザーが暴動を起こすわ」


志乃がふっと溜息をついた、その時だった。


重厚な会議室の自動ドアが、前触れもなく勢いよく開いた。


「ハロー! みなさん、お疲れ様です! 差し入れ持ってきましたよー!」


高らかな声と共に滑り込んできたのは、息をのむほど眩い美女だった。

藤咲化粧品の最高級ブランド

『ファイン・グロス・ファイネスト』のモデルを五年以上務め、

自身プロデュースの『Cosme De Saran』でも知られる

トップモデル兼女優、カン・サラン——モデル名・ソン・カナンである。

そして、志乃の息子の嫁でもあった。


「さすがサラン…… 遠慮ない」


ウニョンは思わず微笑んだ。


「ウニョン所長! 暗い顔してちゃダメですよ! 脳のシワが伸びちゃいます!」


サランは眩しい笑顔を振りまきながら、

両手に持った巨大な保温容器を会議室のテーブルの中央へドカンと置いた。


「社員食堂をちょっとお借りして、特製メニューを作ってきました! カレーライスに特製手ごねハンバーグ、それから冷やし山菜とろろ蕎麦です!」


スタッフたちが「おお……」と歓声を上げる。

サランの料理の腕前は、文字通り神業の域に達していた。


「お義母様かあさま、ちょっとこれ食べて元気出してください!」


「サラン、いま重要な会議の最中なのだけれど……」


志乃が苦笑するが、ターンを決めて決めポーズをとるサラン。

パチパチと拍手するスタッフたち。


「あら、楽しそうね」


サランの後ろから、トコトコと小さな足音が近づいてきた。

四歳にして韓国の天才子役『ソン・シア』として名を馳せる少女、

ユン・ソアであった。

志乃の孫であり、サランと天才作家ユン・シウとの間に生まれた娘である。

父親と母親の奇跡的な遺伝子を全て受け継いだその容姿は、

幼少期にして既に世界の頂点に立つ美しさであったが、

その性格は——世界一、高慢で糞生意気であった。


ソアは高級ブランドのワンピースの裾を優雅に持ち上げると、

会議室の椅子にちょこんと腰掛け、生意気に脚を組んだ。


「おばあちゃま。こんな暗くてカビくさい地下で何をしているの? ソア、お腹が空いたわ。昨日はハワイに行きたいって言ったら、お父様が『原稿の締め切りがあるから駄目だ』って言うのよ? 信じられる? だからソア、自分で操縦するためにまた専用のジャンボジェット機を買ってもらったの。でもハワイに行けないなら必要ないわ、だから今朝売却しましたの」


以前、豪華客船をねだり、飛行機の方が安いという理由で専用ジャンボ機を買ってもらい、一度乗って満足した瞬間に即座に売り払ったという伝説を持つ四歳児である。


「ソア、いま大人の大事なお話をしているのよ」


サランが笑いながらソアの頭を撫でようとするが、ソアはツンと顔を背けた。


「ふん、どうせこの巨大な箱……『樹林ジュリン』とかいう機械の頭が足りないんでしょう? だったら、新しいおもちゃを買えばいいじゃない。ソアのジェット機みたいに」


ソアのその生意気な一言に、志乃の瞳が怪しく光った。


「……買い足す……そうね。専用モジュールの完成を待つ必要なんてないわ」


「会長?」ウニョンが眉をひそめる。


志乃は立ち上がり、ゆったりと会議室の窓辺へ歩み寄った。


「ウニョン。『樹林』の基本アーキテクチャは、市販されている既存の家庭用ゲーム機や旧世代のサーバ・プロセッサの論理回路をベースに拡張したものよね?」


「ええ、基本構造の互換性は保たれています。汎用性を高めるために、型落ちのゲーム機のCPUやGPUの構造を模した論理ブロックを組み込んでいますが……まさか」


「その『まさか』よ」


志乃は真っ赤な口紅を塗った唇を持ち上げ、

かつて大女優として数々のスクリーンを魅了した、

不敵で美しすぎる笑みを浮かべた。


「型落ちも含めて、市場に出回っている同規格のゲーム機、ゲームハード、そして旧世代の互換ボード……その全てを中古市場から買い集めなさい。数千、数万台単位でね。それを全て『樹林』のサブ・プロセッサとして並列接続クラスタリングするのよ」


会議室に衝撃が走った。

メインスタッフの一人が声を張り上げる。


「し、しかし会長! 中古市場から買い集めるなんて、そんな泥縄式な! それに、どれほどの資金がかかるか……!」


「資金?」


志乃はくすりと笑った。


「私を誰だと思っているの? 伝説の投資家の娘であり、メテオラシャワーの受信で世界の通信インフラを握った佐藤志乃よ。お金なら『樹林』のデータ容量より多く残っているわ。即刻、全世界の買い取り業者、中古ゲームショップ、個人オークション、果ては在庫を抱えた問屋まで、ルートの全てに莫大な買い取り資金を流し込みなさい」


「……本気ですか、会長」


ウニョンは眩暈を覚えた。

脳科学者としての倫理と計算が、この破天荒な大富豪の思惑に追いつかない。

しかし、論理的には——可能だ。

旧世代のハードウェアであっても、数万台を量子ネットワークで結合し、

感情データの分散処理に特化させれば、メインコアの負荷を大幅に軽減できる。


「ウニョン所長」


志乃がウニョンの前に立ち、その肩にそっと手を置いた。


「あなたなら、繋げられるでしょう? 数万台の型落ちの魂を、『樹林』という一つの大樹に」


ウニョンは眼鏡をかけ直し、小さく溜息をついた。


「……ハッキングに近い力技になりますよ。ですが、やってみせます」


「決まりね!」


サランが手をポンと叩き、

その場でくるりと一回転のターンを決めた。


「じゃあ決まり記念に、みんなで手ごねハンバーグを食べましょう! サラン特製のデミグラスソース、隠し味に赤ワインとコチュジャンが入ってるんですよー!」


「ソアはフォアグラが食べたいわ」


「ソアちゃんには、ニンジンたっぷりのハンバーグあげるねー」


「キーッ! ニンジンなんて嫌い! 馬の食べものよ!」


騒がしい母娘の声が会議室に満ちる中、

ウニョンと八人のメインスタッフは、

すでに端末に向かって猛烈な勢いでキーボードを打ち込み始めていた。


世界規模の中古ゲームハード買収作戦

——後に『ニセコの大買い漁り』と呼ばれる

珍事件の幕が切って落とされた瞬間であった。


それからの四十八時間は、世界のゲーム流通業界にとって悪夢であり、

同時に不可解極まる奇跡のふたかさであった。


「秋葉原の中古ゲームショップから、特定の型番のゲームハードが全滅しました!」


「大阪、日本橋も同様です! 謎の買い買い集団が札束を積んで、ジャンク品から箱付き美品まで片っ端から買い占めていきます!」


「アメリカのオークションサイト『eBay』でも異常事態です! 該当機種の出品が秒単位で落札され、市場価格が通常の十倍に跳ね上がっています!」


研究所の作戦本部と化した会議室では、

スタッフたちの悲鳴のような報告が飛び交っていた。


志乃が動かした莫大な資金は、

津波となって世界中のエンターテインメント市場を飲み込んだ。

買い取り業者には「通常の三倍の価格で引き取る」という条件が提示され、

世界中の倉庫で眠っていた型落ちのゲーム機が、

続々とコンテナに詰め込まれて北海道・ニセコへと向かった。


秋葉原の老舗ジャンク屋の店主は、

店頭にあった五百台の故障品ハードを、

身知らずのスーツ姿の男たちに一括で現金買い取りされた際、

「狐につままれたようだ」と語ったという。


そして、作戦開始から二日が経過した午後。


ニセコの『Juringエンター研究所』の搬入口には、

何頭もの大型トラックが列をなしていた。

雪がちらつく中、積み降ろされるのは、無数のダンボール箱。

その中身は全て、かつて世界中の子供たちやゲーマーたちが遊び倒し、

そして捨て去られたはずの、新旧さまざまなゲーム機であった。


地下の増設エリア。


通常であれば最先端のサーバーラックが整然と並ぶはずの広大な空間に、

異様な光景が広がっていた。


何万台、いや何十万台もの家庭用ゲーム機が、

特製の配線ラックに整然と並べられ、

青や緑のアクセスランプを無数に明滅させている。

それら全てから伸びる光ファイバーケーブルが、

束となって天井を走り、

中央に鎮座する超大型スーパーコンピュータ

『樹林』のメインコアへと接続されていた。


「接続完了……。全ユニット、同期を開始します」


ウニョンがメインコンソールのキーを力強く叩いた。


『Juring』のメインモニターに、無数の小さな光の点が表示される。

それらは一つ一つが、世界中から買い集められた中古のゲーム機たちだった。


「……信じられない」


メインスタッフの一人が呟いた。


「旧型のゲーム機たちのプロセッサが、

『樹林』の感情データ分散処理アルゴリズムに完全に適応している……!

プレイヤーたちの熱狂的なシナプスインパルスが、

これら無数のサブコアに分散吸収されていく!」


モニターのグラフが、急速に安定を示していく。

過熱していた『樹林』のメインコアの温度が下がり、

処理遅延を示すレッドゾーンの数値が、

綺麗なグリーンへと変わっていった。


「バグ発生率、ゼロ点ゼロ〇一パーセントまで低下! 『ヴァーチャル・ダイブ』のシステム、完全安定化しました!」


「やったぞ……!」


スタッフたちから一斉に歓声が上がった。

抱き合って喜ぶ者、脱力して椅子に倒れ込む者。


ウニョンは深く息を吐き出し、眼鏡を外して目元を拭った。

そして、コンソールの脇で、

優雅にコーヒーを飲んでいる志乃に向かって振り返った。


「会長……あなたの無茶苦茶なアイデアのおかげで、システムは救われました。型落ちのゲーム機たちが持つ互換構造と、圧倒的な『数』による並列処理。これが『樹林』のパズルに完璧にはまった」


志乃は満足そうに微笑み、コーヒーカップを傾けた。


「機械だって、元々は人間を楽しませるために作られたものよ。世界中の子供たちの『情熱』を吸い込んできたあの小さな箱たちなら、いまの『ヴァーチャル・ダイブ』のプレイヤーたちの情熱だって、受け止められるに決まっているわ」


その時、増設エリアの重い扉が開き、

サランが台車を押して入ってきた。

台車の上には、湯気を立てる巨大な鍋と、山盛りの丼が載っている。


「みなさーん! システム安定おめでとうございます! お祝いに、サラン特製『冷やし山菜とろろ蕎麦』と『特製カレー』を持ってきましたよー!」


「この寒い北海道で冷やし蕎麦……?」


スタッフの一人が苦笑するが、サランの作る料理の匂いは、

疲労困憊の彼らの胃袋を激しく刺激した。


サランは軽やかなステップを踏みながら、

一人一人にどんぶりを手渡していく。


「ウニョン所長も、ほら! たくさん食べて脳みそ休めてくださいね!」


「あ、ありがとう、サランさん……」


ウニョンは差し出されたカレーを受け取り、

一口口に運んだ。直後、その瞳が大きく見開かれる。


「……美味しい。なんだこの深みは……!」


「ふふん、隠し味に炒めたキムチの汁と、隠しスパイスが入っているんです!」


サランは得意げに胸を張り、またしてもクルリとターンを決めた。

その姿は完全にミュージカルの主役であった。


「ねえ、おばあちゃま」


サランのスカートの裾を引っ張りながら、

ソアが退屈そうに欠伸をした。


「ソア、もうこのゲーム機の墓場みたいなところ飽きちゃった。おうちに帰りたい。シウお父様の書斎に行って、原稿用紙に落書きしたいわ」


「そうね、ソア。帰りましょうか」


志乃は孫の頭を優しく撫でると、

ウニョンに向かって歩み寄った。


「ウニョン。これで当面の危機は去ったわ。でも、忘れないで。『樹林』は生きている。人々の情熱を吸って、どこまでも肥大化していく怪物よ。これからも頼むわね、所長」


「……承知しました。任せてください」


ウニョンが力強く頷くと、志乃は満足そうに微笑み、

サランとソアを連れて地下エリアを後にした。

サランは去り際にも「キャント・ストップ!」と叫びながら、

見事なステップで扉の向こうへと消えていった。


静けさが戻った地下増設エリア。


ウニョンは一人、無数のゲーム機たちが発する青い光の海を見渡した。


世界中から中古のゲーム機が消え去ったというニュースは、

翌日のインターネットを駆け巡るだろう。

「謎のコレクターによる買い占めか」

「宇宙人のメッセージ受信か」と都市伝説が囁かれるかもしれない。


だが、その真実は、ここ北海道ニセコの地下深く、

世界中のゲーマーたちの「情熱」を支えるために、

何万台もの小さな機械たちが静かに息づいているという、

ただそれだけの、しかしあまりにも壮大な物語であった。


ウニョンはサランが置いて行ったカレーをもう一口食べ、思わず笑みをこぼした。


「……まったく。手に負えない家族だ」


スーパーコンピュータ『樹林』は、

無数のゲーム機たちの鼓動を脈打たせながら、

今夜も仮想世界に集う何百万もの人々の夢を、優しく、

そして強固に抱き続け premium な眠りにつくのだった。



記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、


もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。


こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※短編『S4(エス・フォー)』Scientific Fantasy

※短編ユリン S4 Scientific Fantasy2

先行した2つの作品を読んでいただけますと、

わかりやすい内容になっています。

参考までに気が向いたらご覧ください。


登場人物


〇チェ・ウニョン

天才脳科学者、元高校教師

韓国脳科学会に「性善説でもなく性悪説でもない

『無による無』の論文を出して提唱したが、

女性である事とまだ若い事が遠因となって、

『無による無』は

『成り行き任せの論ずるに値しない学説』として

笑われ、学会を追放されてしまった。

世の中にあがらう事を諦め、

生活の為にソウルの高校にて教師をしていた。

大変な美人だが、脳科学者だけに脳に正直で、

普通の女性よりもほんの少し下品で、

ほんの少しビッチな発言もある。

大韓民国の『国民総教化計画』を阻止すべく、

『水霊』の破壊と『儒林』の消滅をやってのけた。



◯佐藤志乃

株式会社Juringエンター会長。

韓国の大女優ソン・インナ。

父親は韓国一の財閥を救った伝説の投資家。

Meteor shower signal reception。

流星群受信メテオラシャワーに投資して成功した。

スーパーコンピュータ『樹林』の建造と

フルVRゲームサービス『ヴァーチャル・ダイブ』の

運営の為にチェ・ウニョンをヘッドハンティングした。

息子は作家のユン・シウ。

息子の嫁はカン・サラン(ソン・カナン)

孫はユン・ソア



〇キム・ソヒョン

アトリエ・ノア会長室室長。

会長佐藤氏志乃の最側近(雑用係とも)

FGS(藤咲化粧品)korea第二営業企画部部長。

総合映像制作会社S.S.I社長ユン・ヒョヌの元恋人。

作家ユン・シウの元恋人。

他者肯定も少なく、

自己肯定も少ないので何かと苦労しがちな女性。

それはチェ・ウニョンの理論『無による無』と通じる素養をもっている。

元恋人のユン・シウは作家なだけに空即是色

(0から創作する )または(何気ない日常がドラマだ)と考える人間なので、

分かり合えるはずがなかったのかも知れない。


◯ユン・ソア

4歳。女の子。

韓国の売れっ子。子役俳優ソン・シア。

佐藤志乃の孫。

美男美女の両親から生まれた超絶美少女。

世界一、高慢で糞生意気な娘。

豪華客船をねだり、飛行機の方が安い理由から専用ジャンボジェット機を買ってもらった事がある(一度乗せて満足した所を見計らってすぐに売却された)



◯カン・サラン

25歳

女優ソン・カナン。作家ユン・シウの妻。

ユン・ソアの母。佐藤志乃の息子嫁。

夫ユン・シウが思う世界一の美人。

チェ・ウニョンに協力して、韓国の全能化計画『儒林ユリン』の消滅を手伝った。

その時は、偽名を使っており、チェ・ウニョンはサランを『城北洞の女』とだけ、認識していた。

そんな理由からチェ・ウニョンはサランとの再会に驚き、サランの素性を知る事となる。

藤咲化粧品(F.G.S)の『ファイン・グロス・ファイネスト』の5年ほど専属モデルであり、『Cosme De Saran』のモデル兼プロデューサーなので日本国内でも、女性ならかなりの認知度がある。

得意技は10代の時に貧乏してバイトに明け暮れた為、包丁使いが超人であり、包丁を2丁使ってみじん切りをする時はチャド・スミスになる。サラン本人はレッドホットチリペッパーズもチャド・スミスも知らないが父の影響で数千回聴かされていた、キャントストップのリズムでみじん切りする。

機嫌が良いと所構わずミュージカルスターのように、歌いながらターンしたり、ステップ踏んだりする。Juringエンター研究所の社員食堂を占拠して、

包丁捌きを披露したり、メニューにオリジナル特製カレーライス。特製和風手ごねハンバーグ。冷やし山菜とろろ蕎麦。を強引に追加する。




参考


※S4(エスフォー)

韓国で開発された超睡眠時学習システム

『Super・Sleep・Studying・Systems』

大韓構想にて国民総教化計画の一環で

表向きは若年世代の教育強化を目指した。


水霊スリョン

韓国で大韓構想を元に開発されたスーパーコンピュータ。

『Super・Sleep・Studying・Systems』の頭脳。


※大韓構想

朝鮮半島の統一を果たした大韓民国が掲げた構想。

「世界で最も優秀で、最も繁栄した国家の構築」


儒林ユリン

水霊スリョンの真の最終目標『全脳化計画』。

世界中のPC・タブレット・スマホを『CPUニューロン』として、

水霊を実体無くして最強であるものとする計画。

シナプスとして

流星群受信メテオラシャワーが用いられた。


樹林ジュリン

北海道ニセコにて佐藤志乃率いる

Juringエンタが開発したスーパーコンピュータ。

日本メーカーのゲーム機(一応、最高グレード)1万5千台を接続して、

30億円投資して完成させた。

ちなみに名前の由来は、数十年前に佐藤志乃が在籍した、

東京シルフィード歌劇団在籍時の舞台名

天翔樹林あまかけじゅりん』が元になっている。

(社名のJuringエンターテイメントも同様)

儒林ユリンと似ているがまったく関係ないネーミングであった。

表向きは『つぎはぎのポンコツ』とされているが、

実際は日本のフラッグシップ富岳と同等以上の性能を発揮し、

消費電力も3分の1となっており、

投下した資本からするとかなりコスパの良い設備である。

国内で騒がれない為に『山奥のポンコツ』と広めている。

冷却に降雪した雪を使用しており、融けてろ過した水は海外に売却してコストダウンしている。

後日、魔改造が施されスペックが向上した。

エラーはほとんどなくなった。



流星群受信メテオラシャワー

Meteor shower signal reception。

米国の富豪が打ち上げた精密な衛星通信網は、

自動帰還するロケットを用い、小型通信衛星を打ち上げるビジネスであったが、

日本のベンチャーがもっと安価に完全使い捨ての格安ロケットにて、

野球の球ほどの通信端末をドラム缶いっぱいに持っていき、

衛星軌道上でぶちまける事によって追い抜いた。

死角無しの衛星通信網である。

無計画に端末をぶちまく為、高頻度で大気圏に落下し、

流れ星が大量にみられる理由から、流星群受信と言われるようになった。

極めて大雑把で安価なベンチャービジネスで構築した、

地球全土を覆う死角なき通信ネットワークのその通信端末は、

現代のスマホが充電スタンドで置くだけで充電できるのと同じ仕組みで、

宇宙に漂う電磁波を表面で吸収し、半永久的に駆動する。



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